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【UFC149】ベラォンがユライアに勝利!暫定王座を獲得

<UFCバンタム級暫定王者決定戦/5分5R>
ヘナン・ベラォン(ブラジル)
Def.判定3-0:49-46、50-45、49-46
ユライア・フェイバー(米国)

まずはベラォンの左ハイを余裕をもって避けたユライア。前に出ていくが、ベラォンがパンチで迎え撃つ。スイッチを織り交ぜ、フェイントを多用するユライアに対し、ベラォンは左手を伸ばし、右の前蹴り見せる。右を振るいながら前に出たユライア、続いて左ハイを見せる。

慎重な立ち上がりのベラォン、ユライアとハイを交互に蹴り合い、後回し蹴りを見せる。ユライアはパンチを打ちながら前に出ると、そのままベラォンの横をすり抜けるような動きを見せる。

ベラォンの後回し蹴りがユライアの頭部を捉えそうになる。その後もハイキック、ヒザ蹴りとベラォンが攻撃を続ける。両者、蹴りを多用する展開のなか、パンチの交換はクリーンヒットがない。やや遠い距離だが、パンチのスピードはマックスに達しているいような展開。ユライアは体ごと突っ込み、ベラォンはハンドスピードで引っかけていくような駆け引きが見られた。

2R、小刻みなステップを踏むユライア、ベラォンは構わず前に出る。ユライアの右がヒットするが、すぐにベラォンも右を返す。と、目に指が入ったとベラォンがアピール。再開後、ベラォンは左ミドルを蹴り込む。ベラォンのフライングニーに組みついたユライアだが、組み合いには発展せず試合は打撃の間合いへ。

ベラォンの右ローが、ユライアの左足を捉える。ユライアのワンツーは、足が揃っており追い足が不十分だ。と、ベラォンの右ハイがユライアの頭部をかすめる。サウスポーが増えたユライア、ローを警戒しているのか。ユライアが見る展開が増える。パンチの交換後、オーソでローを受けたユライアが、ケージ際まで下がる。

再びローからパンチを受けたユライア、2Rはベラォンのモノとなった。3R、ユライアの右がヒット。しかし、ローからパンチの連打を受ける。ここで下がらないのがユライアだが、サウスポーが増える。ユライアのローに右を合せたベラォンが、距離を詰めてヒザを繰り出す。ユライアはサウスポーからオーソに戻し、テイクダウンを狙うがこれは距離が遠い。

と、ショートのワンツーを打ちこんだユライア。ベラォンも下がるパンチから前蹴りを見せる。残り90秒、またもローを受けたユライアは、組みつくが押し返される。と、続くローをキャッチしたが、テイクダウンには至らない。蹴りを掴みにいくシーンが目立ってきたユライア、そしてサウスポーで構える。ジャッジ泣かせの3R、非常に判断が難しい。

4R、ベラォンにとっては未知のラウンドだ。ユライアの右を左で迎え撃ったベラォン。ユライアは首相撲からヒザを繰り出す。ベラォンの右ローをキャッチするが、足を引抜かれる。左から右を伸ばしたベラォン、やや動きに切れが落ちたか。後ろ回し蹴りを掻い潜ったユライアが右を伸ばす。再びユライアの右が、ベラォンの顔面をかすめるが、今度はユライアが指が入ったとアピール。

再開後、ベラォンの左が2度ヒット。ユライアもローを見せる。スイッチからシングルを見せ、ニータップと組みを見せるようになったユライア。ベラォンは変わらず、パンチで前に出て後ろ回し蹴りを繰り出す。

続くハイをキャッチしたユライアだが、自ら離し打撃戦の距離へ。ベラォンの左ボディがヒットするも、続く上へのパンチはクリーンヒットしない。残り10秒、頭を振ってスイッチしたユライア、このラウンドも判断は非常に難しいものとなった。

最終回、泣いても笑っても残り5分。ユライアは右前蹴り、左ハイを見せる。前に出るベラォンは左ジャブを伸ばすが、届かない。続く右ローを掴んだユライアだが、倒すことはできずにリリースする。ベラォンの左がユライアの顔面にタッチする。ユライアは左フック、右ジャブを伸ばす。右ボディを打ち込んだユライア、ベラォンはワンツーを見せるも距離が遠い。

左手を前に突き出すベラォン、ユライアが掴みに来ると右を伸ばす。と、ベラォンの左フックがユライアを捉える。ワンツーから前に出たユライアに、ベラォンの右ローが決まる。残り1分、ベラォンの左が再びユライアを捉える。ベラォンの後ろ回し蹴りは届かないが、ユライアも攻撃をまとめることができない。

と、両者距離が詰まることなく試合はタイムアップに。終了直後に勝利をアピールし、アンドレ・ペデネイラスがベラォンを肩車する。2&5Rはベラォン、他の微妙なラウンドがどのように判断されるか。印象点だけだとベラォンだが、微差の積み重ねがどうなるのか。と、判定は3-0でベラォンに。場内はブーイングに包まれたが、妥当な判定といえるだろう。

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