【Revolution02】4年11ヵ月振りのチェ・ホンマン、ZE:A=キム・テホン出場。風神ライカはMMA初陣
【写真】テクノゴリアテ(分かる?)と柔術黒帯、少林流空手出身のカルロス・トヨタと対戦。韓国MMA界らしい一戦だ(C)GONGKAKUTOGI&MMAPLANET
12日(金・現地時間)、韓国はソウルのSKオリンピック・ハンドボール体育館でRevolution02「Start of the Revolution」が開催される。昨年3月に江原道=カンウォンドの国営カジノであるカンウォンド・ランドをメイン・スポンサーにし、活動を開始した同大会。18カ月振りの活動再開は、8月開催が延期されるなどドタバタした感があったのは否めない。
Text by Choi Wu-Suk
今回は韓国国内通信事業大手のSKの資金力をバックに、2009年10月以来の復帰戦となるチェ・ホンマンや、美人キックボクサー=イム・スジョンらを登用し、大掛かりなイベントを行うこととなった。使用会場もROAD FCの常設会場となっているオリンピックホールより、2000人多い7000人収容の体育館、その名にあるようにSKがネーミングライツを持っている会場だ。そして、ROAD FCの影響も多分に受け、韓国MMA界のトレンドとなりつつある芸能人の起用は、このレボリューションでも見られている。
9人組のアイドル、ZE:A――帝国の子どもたちに属するキム・テホンが出場、当初は8月15日という韓国独立記念日に、韓日戦を組むというテハミング一番のフォーマットが用意されていた。韓国ナンバーワンMMAイベント=RFCが大会開催を2日ずらし、契約選手を提供するというお膳立ても、結局のところスポンサーサイドから運営資金の振り込みが遅れ、イベント開催は今週末にずれ込むこととなった。
日程変更は、当然のようにカード編成にも影響を与えている。当初、メインで予定されていた韓国キックボクシング界の実力者ミョン・ヒョンマンと長谷川賢の対戦や、チェ・ホンマンには米国メジャー経験者との対戦もリストアップされていたが、それぞれが中村勇太、カルロス・トヨタに変更されることとなった。
また、コリアン・ゾンビの下でトレーニングを積んでいるとされているキム・テホンが真偽のほどは別として、実はほとんど練習をしていないという報道もあり、脳腫瘍手術を受けたチェ・ホンマンの試合に批判する記事が出るなど、多くの話題を提供している。そして、そのチェ・ホンマンだが、全盛期は160キロあった体格も、手術以降120キロ大まで体重が落ち込んでいるという情報もある。チェ・ホンマンと対戦するトヨタは、8月末に行われたOFC19でクリスチアーノ上西のセコンドを務めており、今回の試合に関して「ミノワさんみたいに戦うよ」と陽気に語っていたが、体重的には160キロを想定していた模様だ。
色々な見所がある今大会、現在はクロスフィット界へ転向を果たしたイム・スジョンと、女子ボクシングで一時代を築いた風神ライカの激突も興味深い。世界3階級制覇を成し遂げたライカは東京イエローマンズでMMAのトレーニングをしている。キム・テホンの試合と同様に、寝技30秒の制限ルールだけに、IFBA、WIBAとWIBA、さらにJBC公認後はOPBFを制覇、この8月にKaminarimonで、アマキックデビューも果たしているライカのMMAデビュー戦は、ルール的にも打撃色の強い試合となりそうだ。
韓国キック界の一大勢力WAKOを代表するミョン・ヒュンマンと中村優太、メインイベントはクラシカルな打撃×組技の一戦になることが予想される。なお門田正明と対戦するキム・デリョンはOFCで活躍するキム・デファンの実兄だ。良くも悪くも韓国MMA界らしいイベントであることは間違いないレボリューション、明後日に聞かれる反応も気になるところだ。
■Revolution02対戦カード
<無差別級/5分2R>
ミョン・ヒョンマン(韓国)
中村勇太(日本)
<70キロ契約/5分2R>※寝技30秒制限ルール
キム・テホン(韓国)
アイアンホース・田中(日本)
<女子58キロ/5分2R>※寝技30秒制限ルール
イム・スジョン(韓国)
風神ライカ(日本)
<無差別級/5分2R>
チェ・ホンマン(韓国)
カルロス・トヨタ(日本)
<77キロ/5分2R>
キム・デリョン(韓国)
門田正明(日本)
<75キロ契約/5分2R>
イ・ソンジョン(韓国)
ジョージ・矢野(日本)
<66キロ/5分2R>
ジャン・ヨンホ(韓国)
ムン・ソンギュ(韓国)
<70キロ/5分2R>
ミン・ギョンミン(韓国)
キム・ソンス(韓国)