【UFC FUEL04】「KRAZY BEEの距離感はピカイチ」(田村一聖)
【写真】かなり頬がこけた田村一聖、計量後は「米国の食事は味が濃い」と、電気調理器をもちこんで白米と野菜炒めを食べた (C)MMAPLANET
11日(水・現地時間)にサンノゼのhpパビリオンで開催されるUFC Fuel04「Munoz vs Weidman」に出場する田村一聖。UFC本格参戦にあたり、バンタム級に落としハファエル・アスンソンと対戦する。
知る人ぞ知る実力者、「日本の軽量級は強い」ことを証明するために、有言実行の舞台へ。そんな田村を計量直後にキャッチし、インタビューを試みた。
――計量のときは、バキバキの凄い体を披露しましたね。
「いえいえ、カリカリになっているだけですから(苦笑)」
――やはりフェザー級のときとは、頬のこけかたからして違いますね。体重は何キロほど落としたのですか。
「10キロほどですかね。戻すのは5キロぐらいにしようと思っています。今回、初めてのバンタム級なんですが、67キロとか68キロという体重を落とす過程で追い込み練習をして、かなり動けたんです。
追い込みっていうのもあったんですけど、通常体重の70キロ以上のときより、動けたんでこの階級が適正なのかって思っています。まぁ、減量は厳しかったですけど(笑)。でも、減量のピークも水抜き直前でなく、少し前にしていたので最後の3、4日は凄く楽でした」
――正直なところ、UFC JAPANはタナボタで出場権を得た感がありました。あのままUFCでなく日本で戦い続けていても、バンタム級に体重を落としていましたか。
「そうですね、もうそういう時期かとは思っていました。僕たちは試合が全てなので、練習でどれだけ動けても、試合で勝てないなら考えないといけないので。MMAで食っていて、上を目指しているなら、やはり常に考えていました」
――今回の試合に向けては、どのような練習をしてきたのですか。
「試合の1カ月前までAKAに3週間いました」
――日本と米国と2往復したのですか? それはそれできつくなかったですか。
「いや、全然大丈夫ッスよ(笑)」
――力強い言葉です。ところで、計量で対戦相手のハファエル・アスンソンと顔を合わせましたが、どんな印象を持ちましたか。
「今までの相手とは全然違うなって。これまで自分より背が高かったり、リーチが長い相手は苦手なのに戦い続けてきたんで。65キロの時と比べると、かなり戦いやすいと思います。いくら、力が強くても」
――アスンソンはフックを振り回し、そこから組みつくのでテイクダウンやバックを凌げば、自然と疲れてきそうではあります。
「まぁ、自分がしっかりと動くことです。相手の大きさには関係なく。KRAZY BEEは距離感なんかはピカイチだと思うんで。そうやって回って、自分から入れる時は決めに行きたいですね。せっかくUFCで戦えるので」
――まずは打撃を入れてからと考えていますか。
「そうですね。フェイントも打撃だけじゃなくて、組みを交えたフェイントをかけて。寝技になれば、ヒジとか使って思い切り削ってやります。ガリガリと、結構ヒジもやってきたんで」
――ではUFCデビュー2連勝、期待しています。
「わざわざサンノゼまで来てもらって、ありがとうございます。頑張ります。体の調子は本当に良いんで(笑)」
■UFC on Fuel TV「Munoz vs Weidman」 対戦カード
<ミドル級/5分5R>
マーク・ムニョス(米国)
クリス・ウェイドマン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ジェームス・テフナ(豪州)
ジョーイ・ベルトラン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
アーロン・シンプソン(米国)
ケニー・ロバートソン(米国)
<ミドル級/5分3R>
カルロス・ヴェモラ(チェコ)
フランシス・カルモン(フランス)
<バンタム級/5分3R>
TJ・ディラショー(米国)
ヴァグハン・リー(英国)
<ライト級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
アンソニー・ンジョグアーニ(米国)
<バンタム級/5分3R>
ダマッシオ・ペイジ(米国)
アレックス・カサレス(米国)
<フライ級/5分3R>
クリス・カリアソ(米国)
ジョシュ・ファーガソン(米国)
<ミドル級/5分3R>
ハファエル・ナタウ(ブラジル)
アンドリュー・クレイグ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
マルセロ・ギマリャエス(ブラジル)
ダン・スティッジン(米国)
<バンタム級/5分3R>
田村一聖(日本)
ハファエル・アスンソン(ブラジル)