【UFC FX03】ピレースがホシャのガードワークを攻略
<ウェルター級/5分3R>
マイク・ピレース(米国)
Def.判定2-1:27-30、30-27、30-27
カルロス・エドゥアルド・ホシャ(ブラジル)
両者ローから、距離が近づき組みつくと、ホシャが左ヒザを突き上げていく。ケージにホシャを押し込んだピレースは、左ヒザをボディに放つ。ケージ際の攻防が続き、互いに細かい打撃を見せるが、動きは少ない。ケージ際から押し返したホシャだが、引き込んでガードへ。
苦も無くトップを奪ったピレースだが、トップに固執することなく立ち上がり、試合はスタンドへ戻る。右ジャブを伸ばすホシャに対し、ピレースはテイクダウンのフェイントから右ハイを繰り出す。左ジャブから組みついたピレース、ハイクラウチからボディロックに移行すると、右ワキを差してヒザを蹴り込む。ピレースは右エルボーから組み換え、左ワキを差すと、距離を取ろうとしたホシャから、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。残り20秒、立ち上がったピレースがテイクダウンでポイントを取り、初回が終わった。
2R開始直後に組みついて、ケージにホシャを押し込んだピレース。距離を取り直すと、シングルレッグから再びテイクダウンを狙う。ホシャも巧みにケージを使いディフェンスするが、ダブルに組み替えたピレースがテイクダウン奪う。
ガードから寝技の攻防を望むホシャに、パウンドを落して付き合ったピレース。フックガードのホシャにパウンドを落し、担ぎから足を捌いて左のパウンドを入れていく。左のエルボーを連打したピレース、ホシャもガードから拳を振り回すが、ケージに頭を詰められた上体で足を掴まれ、立ち上がることができない。残り1分を切り、背中を譲りながら立ち上がったホシャだったが、ケージに詰められた状態が続く。ホシャが胸を合わせたところで2Rが終わった。
最終回もパンチから距離を詰めて組みついていくピレース。左フックから組みついて、テイクダウンを決めたピレース、ホシャはガードワークからの展開を望んでいるようでもあるが、特に有効な攻撃を仕掛けることはできず、ボディにパウンドを落され続ける。ピレースは、ギアを上げて左右のパウンドをホシャの顔面に落すと、ホシャは背中をキャンバスにつけたまま、足を効かせようとするぐらいで、これといった反撃がない。
エルボー&パウンドを重ねるピレースが、終了10秒前にパウンドを集中させ勝利を疑いようのないものにした。結果、一人のジャッジがホシャに入れるという信じられない裁定だったが、ピレースがスプリットで判定勝ちした。