【UFC Fuel02】グスタフソン、母国初UFCのメインで勝利
<ライトヘビー級/5分3R>
アレクサンダー・グスタフソン(スウェーデン)
Def.判定3-0:30-27、30-27、29-28
チアゴ・シウバ(ブラジル)
いきなり距離を詰めたシウバが、ワンツーを見せるが、グスタフソンもパンチを返していく。一転距離を取ったシウバだが、続けて前に出たところで、グスタフソンの右アッパーを受けてダウンする。
グスタフソンは追い打ちのパウンドを落とそうとするも、潜りからガードを固める。立ち上がったグスタフソンは、シウバのフック主体のパンチをよけて、ローを入れていく。右ストレートをジャブに織り交ぜるグスタフソンは、シウバの打撃が届く位置に立たない。ケージまで追い込んだシウバのパンチが初めて顔面を取られる。
すぐに距離を取ったグスタフソンは、左ローから左回りを続けると、今度は右へステップを踏む。前蹴り、ローを入れながら、左ジャブを伸ばすグスタフソンだが、シウバの右ローを受ける。互いのハイは空振りに終わり、グスタフソンが蹴りからパンチの回転が速くなる。
シウバの左ミドルは空振りに終わり、そのまま距離を測り合いながら初回が終わった。眉間を大きくカットしたシウバは、前に出るがバランスを崩しガードを取る。立ったままでローを蹴り込むグスタフソン。レフェリーが二人を分けて試合はスタンドで再開する。
グスタフソンの右ストレートがシウバを捉え、ケージに詰めるが、ここはシウバも前に出る。左ミドル、ローを入れるグスタフソンのステップに、シウバがなかなか追えない。アッパーの連打から、前蹴りを見せたグスタフソン。シウバはアッパーのフェイントに、反応してしまう。
シウバは右をヒットさせると、ケージにグスタフソンを追い込み連打を見せる。距離を取り直したグスタフソンはパンチから組みつくが、ややシウバの打撃にプレッシャーを感じるようになったか。シウバの右フックをかわし、右ローを入れたグスタフソンは、またアッパーを伸ばすが、これは届かない。
ここで右フック、左ロー、後ろ廻し蹴りを見せたグスタフソンに対し、シウバも後ろ廻し蹴りを繰り出す。グスタフソンは最後に前蹴りを入れたが、取りかえされた可能性がある2Rだった。最終回、左を伸ばすシウバにグスタフソンは相変わらず左右に足を運ぶ。手足を小刻みに振り、フェイントをかけ続けるグスタフソンに対し、シウバはフックを受け、アッパーをヒットされる。
グスタフソンのサークリングを斜め前への動きで、行く手を阻みたいシウバだがヒザを受けて、やや動きが重くなる。グスタフソンはスピードが衰えず、左ジャブ2発から右ストレートを伸ばす。シウバも打ち返すが、するとグスタフソンはスッと距離を取る。左ローを連続で放つシウバ、左ハイは空振りに。
残り90秒、シウバの左右のフックに距離を詰めたグスタフソンがショートアッパーから右ストレートをヒットさせる。首相撲からヒザを見せたグスタフソンは、続いて右を打ち込む。右アッパーから右フック、シウバの右フックを受けても、アッパーはかわす。シウバの右が試合終了直前にグスタフソンの顔面を捉え、タイムアップに。
勝利を確信しているのか、笑顔を浮かべるグスタフソン。結果、30-27が二人、29-28が一人という裁定でグスタフソンが判定勝ちを収めた。母国初UFCのトリを勝利で締めくくれたことに「ここで勝てて、本当に光栄だ」と語った。