【LFC08】防衛ナラントンガラグに、広がるアジア最強幻想
<LFCライト級選手権試合/5分3R>
[王者]ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)
Def.2R0分58秒 by ギロチンチョーク
[挑戦者]ナム・イチョル(韓国)
【写真】この態勢から、フィニッシュのギロチンへ持ちこんだ(C)MMAPLANET
試合開始早々、ナム・イチョルの右フックとナラントンガラグの左フックを交錯する。互いに重心を低くし、ガードも下げた状態で距離を縮めると、パンチのうちあいのなかでナム・イチョルが組みついていく。体重を掛けて潰したナラントンガラグに対し、ナム・イチョルが潜りからスイープを狙う。
これを潰して、がぶったナラントンガラグは立ち上がって、距離を取る。頭を下げて前進したナム・イチョルの右オーバーフックがヒット。ナラントンガラグは左ローから、右アウトサイドローを蹴り込むと、再び両者がガード無視の殴り合いへ。
ナム・イチョルの左ストレートを受けて、やや前方に体が流れたナラントンガラグだったが、左フックを狙ったところで、再び右ストレートを顔面に受け、後方にバランスを崩す。ここぞとばかりに姿勢を一段と低くして、飛び込む機会を伺うナム・イチョル。ここでナラントンガラグの右クロスがナム・イチョルの顔面を打ち抜き、ダウンを奪う。
すぐさま起き上がりながら、組みついたナム・イチョルをがぶったナラントンガラグが、ギロチンに移行する。ナム・イチョルは腰をコントロールし、テイクダウンに成功する。
ブリッジ、スリープ狙いとトップを奪おうとしたナラントンガラグは、背中をつけて左腕で、ナム・イチョルの右腕をしぼり、アームロックを仕掛ける。クローズドガードで固定しようとしたナラントンガラグだが、ナム・イチョルは持ち上げてコーナーに詰めていく。
直後にレフェリーがブレイクを命じ、ナラントンガラグのクローズドガードの状態から、リング中央で試合が再開される。ブリッジで隙間を作り、両膝をついたナラントンガラグが、ナム・イチョルと同体で立ち上がると、オーバーフックから投げを狙う。
ナム・イチョルがこれを耐えてケージを背にスタンドをキープしていると、レフェリーはブレイクを指示。続く打撃戦は思い切り頭を下げるナム・イチョルに左から右を打ち込み、王者は強烈な右ローを見舞う。勢いのある動きから、やみくもな動きに変わりつつあるナム・イチョルは再び右を受け、前進はいなされてしまう。
組みついたナム・イチョルだが、ナラントンガラグは再びオーバーフックから投げを打つ。同体でヒザつき、ナム・イチョルがバックに回り込もうとするも、ナラントンガラグのオーバーフックが利いていてトップを取れない。このまま組み合いが続き、初回が終了した。
2R、左ローから軸足を変えて、右の後ろ回し蹴りを蹴り込んだナラントンガラグ。左フックを打ち込むと、たまらずナム・イチョルがシングルレッグを仕掛けていく。
これをがぶったナラントンガラグに対して、ナム・イチョルが腰をコントロールしよう、腰高の構えでローブに押し込んでくる。首を抱え、腹を突きだしたナラントンガラグは一気にギロチンの態勢に持ちこみ、そのままジャンピングガードから引き込む。
ナラントンガラグが尻をつけ、上半身は起き上がるように絞めあげると、首が直角のように曲がったナム・イチョルがタップし、ナラントンガラグがLFCライト級王座、初防衛に成功した。