【GRANDSLAM】所英男<02> 「まずは勝つこと……です」
【写真】試合中の切れのある動きと違い、所英男は取材になると今も牧歌的な空気を醸し出し続けている(C)MMAPLANET
13日(日)に東京都江東区のディファ有明で開催されるGRANDSLAM「Way of the Cage」のメインで、ジビクター・ヘンリーと対戦する所英男インタビュー後編。
グランドスラム出場の裏に見え隠れする――UFC出場という想い。ただし、その気持ちを口にする前に「まずは勝つこと」を目標とする所。支えてくれる人々に対し、感謝の気持ちをケージの中の動きで表そうとしている。
<所英男インタビュー前編はコチラから>
──判定問題もあり、VTJとは少し距離を置くような形になっていますが、あの後、所選手が主戦場にするのはIGFではないかという話も伝わって来ていたのですが、ここで旗揚げ戦となるGrand Slamに出場することになったのは?
「勝村(周一朗)さんと相原(雄一)代表には日頃からお世話になっていますし、お二人が開く大会は魅力的でした。同時に僕の試合もなかなか決まらなかったので、タイミング的にも良く、それでお二人に協力できるなら、なおさら良いことなので。ケージでユニファイドルールはやはりチャレンジしがいがありますし、魅力的です」
──カンプザーノ戦前は勝ってUFCへという気持ちでいました。あの気持ちは今も持ち続けているのでしょうか。
「現実的に考えると、厳しいというのは当然なので、そこだけに拘らず、何よりもまず結果を出したいという気持ちです。一つ結果を出して、そこからだと思っています」
──あの試合後、カンプザーノがUFCに出ました。その時の気持ちをもしよければ教えていただけないでしょうか。
「それはもう……、悔しかったです。ただ、カンプザーノ選手のことは、直前のオファーを受けての出場だし、良い選手なので応援していました。結果、凄く良い試合だったので、良い選手だと改めて思いました。ホント、カンプザーノ選手は良い人だったし、応援していましたけど、心のどこかで『この話が自分に来ていたかもしれない』とか、『でも米国だから緊急オファーがあるんだ』とか、色々なことを考えて……、まぁ羨ましかったですね」
──そのカンプザーノは2連敗で即リリースの憂き目にあってしまいました。
「そういう高いレベルの大会だからこそ、遣り甲斐もあるんだろうと思います。ギリギリまで自分を追い込んで、試合をするだけのモノがある……凄いレベルです」
──8月で37歳、今後のキャリアはどこを目指していますか。
「そうですね……、一度、緊張の糸が途切れてしまったのですが、やっぱり自分のなかでは海外に挑戦したいです。こないだ、燃え尽きることができなかったですし」
──あの試合のあと、ヒザを負傷してそこも色々と今後に関係してくるのかと思われたのですが。
「それはもう全く大丈夫です。あれは試合中とかではなく、試合が終わってから、しゃがんだ時にパチンっていう感じで怪我をしてしまって……。気持ちと体が繋がっていたというか……、大けがでなくて良かったです。練習中だったら、もっと大きなケガになっていたかもしれなかったですし。今はベストなコンディションなので、大丈夫です」
──では新イベントの旗揚げ戦で、メインを任されました。そこも踏まえて、何か想うモノはありますか。
「いやぁ、キッチリとお客さんに満足してもらえる試合をする……って言うべきなんでしょうけど、まずは勝つこと……です。カンプザーノ戦のことで心配かけたり、力になってくれた人達、家族、練習仲間、ジムの皆にまだまだ元気だっていうところをアピールできれば。その2つですね」
──所選手が掲げた目標を達成する姿をファンも見続けたいと思っているはずですし、まずは勝利ということは理解してくれるでしょう。
【写真】勝村周一朗グランドスラム・プロデューサーと(C)MMAPLANET
「そうだと嬉しいですし、本当にありがたいです。グランドスラムという大会を、これから第2回、第3回と続けるために勝村さんや相原さんも大変な想いをしています。だから、『大会をやって良かった』と思ってもらえるよう選手、みんなで頑張りますので、会場やライブストリーミングでぜひ、応援してください。よろしくお願いします」
■GRANDSLAM – way of the cage –
<バンタム級/5分3R>
所英男(日本)
ビクター・ヘンリー(米国)
<フライ級/5分3R>
清水俊一(日本)
飛猿 No.2(日本)
<64キロ契約/5分3R>
ナム・ファン(米国)
伊藤健一(日本)
<フェザー級/5分3R>
森興二(日本)
佐々木郁也(日本)
<ミドル級/5分3R>
ボブ・アームストロング(ニュージーランド)
YOUSUKE(日本)
<ライト級/5分3R>
岡澤弘太(日本)
星野大介(日本)
<フライ級/5分3R>
井口摂(日本)
梶川卓(日本)
<バンタム級/5分3R>
柏崎剛(日本)
間木崇宏(日本)
■GRANDSLAM サバイバー
<フライ級/5分2R>
二之宮徳昭(日本)
宮城友一(日本)
<73キロ契約/5分2R>
ランドルフ・フィールズ(米国)
サクラザワマサキ(日本)
<フェザー級/5分2R>
金子大輝(日本)
三原宏樹(日本)
<バンタム級/5分2R>
丸山耕平(日本)
平野拓也(日本)
<バンタム級/5分2R>
杉山晋哉(日本)
藤原悟史(日本)
<フライ級/5分2R>
田丸慶輔(日本)
八王子オブザデッド(日本)
<ウェルター級/5分2R>
布川雄士(日本)
水島雅明(日本)
<54.4キロ契約/5分2R>
駒沢孝行(日本)
石綱テツオ(日本)
<65.8キロ契約・特別ルール/5分2R>
大村朗(日本)
川頭広卓(日本)
■GRANDSLAM 第一部オープニングスラム
<アマMMAライト級/3分2R>
小淵佑志郎(日本)
幡野進也(日本)
<アマMMAフェザー級/3分2R>
山内雄輔(日本)
関大安(日本)
<アマMMAフェザー級/3分2R>
秋山昌利(日本)
藤田貴士(日本)
<BJJ茶帯ペナ級/8分1R>
三井一正(日本)
武田雷馬(日本)
<BJJ紫帯ペナ級/7分1R>
照沼和行(日本)
岩崎英明(日本)