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【UFN43】見所いっぱいの漬け試合?! ロショルト完勝

2014.06.28

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ロショルト(米国)
Def.3-0:30-27. 30-27. 30-27
ソア・パラレイ(豪州/14位)

強烈なテイクダウン能力を誇るロショルトに対し、先にテイクダウンを仕掛けたのはパラレイ。シングルから持ち上げて、足を払っていくもロショルトは背中をつけない。さらにケージに押し込んでアンクルピックを狙うが、体を入れ替えたロショルトがハイクラッチからダブルに、さらにバックに回り込んで前方に崩そうとする。パラレイが胸を合わせると、両差しのロショルトがエルボーへ。

ダブルレッグを仕掛けたパラレイだが、スプロールからがぶったロショルトがバックへ。そのまま肩固めのように背中をつかせる。亀になったパラレイに対し、ロショルトはヒザをボディに入れ、強引な絞めも見せる。バックを取り続けるロショルト、後方からパンチを入れる得意の漬けパターンに持ち込む。起き上がることができず、パンチを受けるパラレイ。ヒザ立ち、あるいは片足までは立ち上がることはできるが、ここから崩されスタンドに戻れない。と残り10秒で腰をコントロールしたパラレイが、トップを取り直後にマウントへ。パウンドを落しながら初回を戦い終えた。

2R、左フックを入れたパラレイ、ロショルトが右を伸ばして組みつくと、右のアッパーを入れる。そのままアッパーの連打と脇腹へのパンチを受け、ヒザから崩れたパラレイは一旦は亀になるが、立ち上がって胸を合わせる。ヒザを受けたパラレイ、組み合いのなから距離ができると思い切り右を振るっていく。これは空振りになりパラレイは姿勢が乱れる。ロショルトは小さなパンチから組みついてパラレイをケージに押し込むや、右エルボーを振り下ろすなど付け入る隙を見せなかった。

3R、右ストレートから組みつきそのままテイクダウンを奪ったロショルト。バックコントロールからパンチを入れると、パラレイが引き込む。ロショルトはサイドマウント、クロスフィックに取りパンチを連打する。パラレイも起き上ろうとしてシングルで組みつくも、しっかりと腹を突き出し足に触らせないロショルトががぶって、バックへ。パラレイはたまらず上を向いて、サイドを許す。そこから起き上がりつつ足を取るという同じ動きに。成す術なくバックを取られるパラレイ、腰をコントロールしたロショルトが再びサイドへ。そして亀のパラレイに鉄槌を落す。

完全にロショルト・ワールドに突入した試合は、パラレイの疲弊が目立ち、文字通り身動きが取れなくなる。会場のブーイングもよそに自ら試合を貫いたロショルトは、フルマークの判定勝ちを手にした。観客にフラストレーションを与える強さを見せつけたロショルトは、これでランク入りが確実に。ロショルトを認めるUFC、ぜひベン・アスクレンとの契約を再考してほしいところだ。

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