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【PFC11】ランバー、インパクト大の米国初進出

2008.11.22

(C) GONG KAKUTOGI第12試合フライ級王座決定トーナメント準決勝/3分3R
ランバー・ソムデート(タイ)
Def.判定3-0
ユリシーズ・ゴメス(米国)

【写真】打ち合い大好きの米国MMAファンも、ここまで完成度の高い打撃を目にしたのは初めてに違いない。場内からはどよめきが起こった (C)GONG KAKUTOGI

王座決定トーナメントにも関わらず体重を落とし切れなかったため、ただでさえ1階級下のランバーよりかなり大きいユリシーズだったが、ランバーが最初に放った左ローでバランスを大きく崩す。
これほどのスピードと破壊力のある打撃をうけたことがないはずだ。


それでも直後にユリシーズは、胴タックルからテイクダウンに成功する。が、ここでもランバーは見事なガードワークで、一発のパウンドも受けることなく立ち上がる。と直後の攻防で、ローを嫌がり左ストレートから組ついてユリシーズ、に左のカウンターを当て早くもダウンを奪った。

ガードを取り、片足タックルをユリシーズが仕掛けてきても、ランバーは細かいパンチをいれながら華麗にいなしていく。ならばと立ち上がったユリシーズが、拳を振るってきたところに、今度は右のクロス一閃。前のめりの崩れ落ちるユリシーズは、それでも必死に足にしがみつてタックルでごまかそうとした。

構わずランバーがパンチを落とすと、ユリシーズはガードをとる。自ら距離をとり、立ち上がるのを待ち構えたランバー。ここで最後の詰めとばかりに、ショート・アッパーやフックを叩き込むと、ユリシーズが3度目のダウン。パウンドを落とされ、カメの状態になって動けないユリシーズだったが、レフェリーは試合を止めず、ラウンド終了が訪れた。

2R、いきなりテイクダウンを奪われたランバーは側頭部にパンチやエルボーを入れると、レフェリーから後頭部への攻撃として、ペナルティが与えられる。ランバーはヒジが使えないと思いこみ、この後はヒジ打ちを封印。さらに1Rの攻め疲れがでたのか、打ちあいのなかで時折り、ユリシーズのパンチを受けることも。

3R、ローとハイキックでユリシーズの前進を止めたランバー、右フックで動きを止めるなど、KO勝ちよりも、劣性にならないように戦う。最後の最後にテイクダウンを奪われても、この階級のトップグラップラーに、一度もハーフガードすら許さない鉄壁のガードワークで判定勝ちを手にした。

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