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【UFN41】初の1日2興業、5年振りの独大会でムニョス×ムサシ

2014.05.29

Munoz vs Mousasi

【写真】5年振りのドイツ大会のメインはムニョス×ムサシ (C)MMAPLANET

31日(土・現地時間)、ドイツ・ベルリンのO2 WorldでUFC Fight Night41「Munoz vs Mousasi」が開催される。この日はブラジルでTUF BR03Finale大会も行われ、UFC初の大陸を股にかけたダブルヘッダーとなる。2009年6月以来、4年11ヵ月ぶりとなるドイツ大会は開催国ドイツを始め隣国オランダ、フランス、英国など西欧、フィンランド&スウェーデンの北欧、ポーランド、ロシア、チェコという東欧諸国に加え、米国、ブラジル、ベネズエラと実に12ヵ国のファイターが集まる大会となった。

そんなUFN41のメインはマーク・ムニョス×ゲガール・ムサシのミドル級の一戦。ムニョスは昨年10月に、ムサシは今年の2月のそれぞれリョート・マチダに完敗を喫しており、ランキング云々でなく、イメージとして新しいファイターの台頭が目立つミドル級でトップ戦線に踏みとどまれるのかどうか、崖っぷちの戦いとなる。

レスリングベース、柔術とボクシングを加えたムニョスは、下にならない力を持つうえに下になっても上を取り返す能力を兼ね備えている。UFC戦績は8勝4敗で、タイトル挑戦の機運が高まると先のリョート戦を始め、クリス・ワイドマン戦など、痛い星を落としてきた。一方、日本ではK-1ルールでも活躍した元ストライクフォース世界ライトヘビー級王者ムサシも、昨年4月にライトヘビー級でアレキサンダー・グスタフソン戦を失い代役イリル・ラティフィを下したものの、ミドル級転向初戦はリョートのステップに翻弄され判定負け、オクタゴンでは本領発揮はまだできていない。

ムサシの強さは打撃を武器とした、そつのない攻撃だ。意外にも下からの仕掛けが巧みで、弱点とされたテイクダウン防御にも磨きをかけてきた。一本勝ちもできるし、KO勝ちもできる。ただし、これといった強力な武器を持つわけではない。よって、自らペースで試合を進めることができれば、そのまま流れをキープできるが、劣勢を強いられた場合に形勢を逆転することなくズルズルと押し切られる試合も多い。ムニョスは自分よりもレスリングあるいはテイクダウン能力で劣るファイターと戦うケースでは、打撃の切れや勢いが一段増す傾向にある。

ムニョスとすれば、先のリョート戦のKO負けがトラウマにならず、前に出る姿勢を持ち続けているかどうかが大切になってくる。序盤に勢いのあるフックをヒットし、テイクダウンを奪いたいところだ。逆にムサシはテイクダウンを取られずジャブで削って、その突進力を削いでいきたい。どちらが先にペースを握るか。最初の5分間が勝敗を左右する確率が非常に高い戦いとなる。

■ UFC Fight Night 41対戦カード

<ミドル級/5分3R>
マーク・ムニョス(米国/7位)
ゲガール・ムサシ(オランダ/11位)

<ミドル級/5分3R>
フランソワ・カルモン(フランス/9位)
CB・ダラウェイ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ルーク・バーネット(英国)
ショーン・ストリックランド(米国)

<フェザー級/5分3R>
トム・ニーニマキ(フィンランド)
ニクラス・バックストルム(スウェーデン)

<ライト級/5分3R>
ニック・ハイン(ドイツ)
ドリュー・ドバー(米国)

<ミドル級/5分3R>
マグナス・セデンブラド(スウェーデン)
クシシュトフ・ヨッコ(ポーランド)

<バンタム級/5分3R>
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル/7位)
ヴァウアン・リー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ペーター・ゾボタ(ドイツ)
パヴェウ・パブラック(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
アンディ・オグル(英国)
マキシモ・ブランコ(ベネズエラ)

<ヘビー級/5分3R>
ビクトー・ペスタ(チェコ)
ルスラン・マゴメドフ(ロシア)

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