【UFC173】キエーザの圧勝でTUFウィナーが3試合連続勝利
<ライト級/5分3R>
マイケル・キエーザ(米国)
Def.3-0:30-26, 30-26, 30-27
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
サウスポー同士の一戦、両者慎重な立ち上がりとなり、なかなか距離が詰まらない。遠い距離で右を伸ばすトリナルド、キエーザの前進にはバックステップでパンチをかわす。ならばと組みついたキエーザだが、スプロールしたトリナルドがヒザ蹴りへ。急所に入ったかにも見えたヒザだったが、レフェリーはそのまま流す。その後も2度に渡りテイクダウンを切られたキエーザは、腰をコントロールして前方にトリナルドを崩し、ついにテイクダウンに成功する。
立ち上ろうとしたトリナルドのバックを制し、両足をフックしたキエーザ。マウントに移行すると、トリナルドがケージを蹴り上げるがポジションをキープし左右のパンチを落していく。さらにエルボーに繋げたキエーザは、思い切り左右のパウンド、エルボーをノンストップで落していく。一瞬、レフェリーが試合を止める仕種を見せたが、ここも続行。さらにエルボーをキエーザは重ねると、肩固めへ。これを解き、最後は腕を狙ったがトリナルドが耐えきった。
2R、互いに右ジャブを伸ばし、トリナルドが左フックを狙う。初回同様に距離を取り合う両者、館内の大USAコールがブーイングが変わる。パンチを受けてテイクダウンを狙ったキエーザに対し、トリナルドはギロチンチョークへ。ヒジが上がり、クラッチがルーズになるとキエーザは頭を抜いてトップを奪取。足関節狙いからスイープを決めたトリナルドは、そのままヒールへ。体を起こして上になったキエーザが、ハーフからエルボーを落していく。
潜るトリナルドを正面から潰して、パンチを落すキエーザ。懸命に潜るトリナルドに対し、キエーザがダースを狙う。嫌がって背中をつけたトリナルドの顔面にエルボーを落したキエーザがこのラウンドも取った。最終回、後の無いトリナルドが前に出る姿勢を見せる。キエーザはダブルレッグから組みつくが、トリナルドのヒザが急所に入り試合は中断。再開後、トリナルドが左フックをヒットするが、攻撃は単発に終わる。と、ここでもキエーザがテイクダウンに成功する。
クローズドガードを取るトリナルド、キエーザは時間を使いながら時折りパンチを落す。残り1分、腕十字を仕掛けたトリナルド。ヒジが入っているキエーザは、逆に太腿を抱えるように体重を掛けて腕を抜く。そのままトップをキープしたキエーザが、大差の判定勝ちを手にした。
キエーザの勝利でTUFシーズン18ウィナー=ホールズワース、シーズン13ウィナーのファーガソンに続き、シーズン15ウィナーとTUF優勝者が3連勝となった。