【写真】「レフェリー、ユージ・シマダ、早く試合を止めてくれ」と願いながらパウンドを川那子に落していたというロブ・リシタ(C)MMAPLANET

OFC15「Rise Of Heroes」で川那子祐輔に勝利したロブ・リシタのインタビュー後編。PRIDEを愛し、日本人ファイターへの尊敬の念を忘れてない彼は、『だからこそ、日本人選手を倒したい』という。

OFCフェザー級戦線、チャンピオンは言わずと知れた大石幸史、リシタは大石を日本人3人目の標的に掲げ、ジャダンバ・ナラントンガラグが参戦する同階級で、我こそがナンバーワン・コンテンダーだと力強く宣言する。そしてさらにあるターゲットに挙げた日本人選手、OFCと契約した背景にあったPRIDE Loveなど、渋く熱く語った彼の声をお届けしたい。
＜ロブ・リシタ　インタビューPart.01はコチラから＞

──川那子選手、リオン武選手と連続で日本人選手に勝ったロブですが、あと……。

（質問を遮って）「この階級にもう1人、日本人選手が残っているよね（微笑）。世界フェザー級王者コージ・オオイシがね。日本人選手は凄くスマートでテクニカル、そしてハートがある。彼らと戦えることは光栄だよ。僕はOFCフェザー級戦線で一番ランキングが高いはず。だから挑戦権が欲しい。

【写真】リシタのターゲットは、OFC世界フェザー級チャンピオン大石幸史。3人目の日本人ファイター狩りをチャンピオンシップで狙う(C)MMAPLANET

僕とオオイシの顔合わせは凄い戦いになるはずだ。まぁ、タイトル挑戦権が回って来なくても、ずっと試合に出続けるよ。とにかく与えられた試合で勝ち、コージ・オオイシ、そしてシンヤ・アオキと戦いたい。そうすれば4人の日本人ファイターに勝ったことになる。

日本人選手に勝ちたいのは、心の底から彼らを尊敬しているから。カワナゴは試合後に『また一緒に練習しよう』と言ってくれた。彼の次の試合前にも、また練習したい。僕らは家族のように仲が良くても、ファイトはビジネスだから、誰とでも戦わないといけないんだ……」

──OFCフェザー級戦線には元LFCライト級王者ジャダンバ・ナラントガラグが参戦してくることが発表されました。

「僕はフェザー級で8試合戦い、7勝1敗だ。一度たりとも計量に失敗したこともない。唯一の敗北は、今夜払拭した。つまりフェザー級で戦った相手、全てに勝っている。ジャダンバは、まだフェザー級で試合をしたことがない。ライト級で戦ってきて、もう38歳だ。足を折って1年間、実戦から離れている。彼がどんな状態で5月30日に戦えるのか、誰も分からない。

【写真】ケージへの対応力など階級変更以外の面でも、気になるファクターが残されているトンガーだが、ライト級時代の強さを見せることができれば、それこそリシタ戦などはファン垂涎の一戦となるに違いない(C)MMAPLANET

ジャダンバと戦うホノリオ・バナリオは既に2度、コージ・オオイシに敗れている。初めてフェザー級で戦う選手が、バナリオに勝ってタイトル挑戦権を得るなんてことはないと僕は思っている。そしてバナリオが勝っても、3度目の挑戦がすぐに実現するのもどうかだし……」

──つまりロブこそ、最も挑戦するに相応しい選手だということですね。ところロブはLFCからREVEL FCを経て、OFCに戦いの場を移してきました。これはステップアップとして捉えて良いのでしょうか。

「ライオン・タケシと戦った後、UFCからもBellatorからもオファーがあった。OFCはただ最高の条件を示してくれただけでなく、アジア太平洋地域のファイターにとって最高の舞台だと思っている。マット・ヒュームもビクター・クイも本当に素晴らしい男達だよ。彼らの僕への待遇はとても良く、OFCと契約を結ぶことができて本当にハッピーだ。

他のファイターのことをアレコレ言うべきじゃないと思うけど、きっとOFCをUFCへのステップと考えている選手もいると思う。でも、僕にとってOFCがベスト。僕はずっとPRIDEが好きだった。レニー・ハートに自分の名前を呼んでもらうことが夢だったんだ。ルール的にも寝技の状態にある選手を蹴ることができる。これもPRIDEのようだし、しかもエルボーも許されている。

このルールこそ、僕にとってリアルファイトなんだ。OFCで働く人々も本当に素晴らしい人間ばかり。僕はアジア太平洋のファイターだから、ここはホーム。米国へ旅する必要もない。自分でも最高の選択をしたと思っているし、OFCでキャリアを全うしたい。彼らが望む限り、OFCで勝ち続けるよ（笑）」

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