【OFC02】亜細亜的欧州人対決、エノモトがローセン下す
<ライト級/5分3R>
フィリップ・エノモト(スイス)
Def.2R3分49秒byリアネイキドチョーク
オーレ・ローセン(デンマーク)
【写真】オーレ・ローセンの動きが落ちたところでフィリップ・エノモトが、リアネイキドチョークを極めた。敗れてなお、ローセンは打撃で強いインパクトを残している(C)OFC
デンマーク育ちのフィリピ人=ローセンと、スイス国籍を持つ日系ペルー人=エノモトの対戦、大会ではそれぞれフィリピン、そして日本と国籍が紹介される。エノモトの牽制の左ハイを簡単にブロックしたローセンが、左フックから右ストレートを伸ばす。左ハイを避けて、右ストレートから左フック、右アッパーを打ち込んだローセンだが、エノモトの右を受けて、バランスを崩す。
構わず前に出るローセン。やや力が入りすぎているのか、パンチの後に姿勢を崩しがちだ。エノモトのミドルをブロックし、強烈な右を打ちこむローセンは、さらに左右のフックを打ち込み、ここでも前のめりにバランスを崩した。
それでもローソンの勢いは止まらず、下がるエノモトに左から右フック、さらに左を打ち込んでダウンを奪う。足を捌いて、パウンドを落すローセンに対し、エノモトは足をとってガードで固める。
強烈な左のパウンドを落すローセンだが、クローズドに戻したエノモトはラバーガードに。ガードの中で動きのないローセンは、ミッションコントロールからパンチを顔面に受ける。ローセンは一気に立ち会上がりスタンプから、パウンドを落とすが、起き上がったエノモトがテイクダウンへ。
がぶりからローセンの頭部にヒザを突き上げたエノモトは、ギロチンへ。首を取られたままサイドを取ったローセンは、首を引抜きバックに回り、リアネイキドチョークを仕掛ける。
エノモトは背中が伸び、仰向けになるも、胸を合わせながらローセンを前方に落すと、パウンドを落す。エノモトが立ち上がり、足を払いながら蹴りを狙ったところで初回がタイムアップに。
2R、右から左フックを打ち込んだローセンは、右ミドルからフック、右エルボーを放っていく。エノモトも左フックから右ストレートは見せるが、勢いはローセンが上。ローセンは首相撲からヒザ、アッパーを打ち込む。
強烈な右ローを放ったローセンは、左右のロー、左ボディフックと勢いのあるパンチを続け、右ストレートを打ち抜く。打ち疲れから動きが落ちたローセンに対し、エノモトは「指を伸ばすな」とアピールする。
再開後、左ジャブを伸ばしたローセンだが、右ストレートを2発受ける。右ローを3発連続で決めるも、ローセンがパンチを受けるシーンが目立ってくる。右ボディストレートをヒットさせたエノモトは、動きの止まったローセンに左右のフックをヒットさせる。
マウスピースを吐き出し、距離をとるなどローセンの疲れが目立つ。ローもエノモトに右ストレートを合わされてしまう。と、右ストレート、左ボディから左ハイキックを決めてダウンを奪ったエノモトは、パウンドからバックへ回り込む。
背中が伸びる前に、ヒザをついた状態でローセンはタップ。エノモトはローセンの打撃に屈することなく、スタミナが切れていたのに乗じて、見事な一本勝ちを手にした。