【OFC02】ブラジルに勝つフィリピン、エウスタキーノに注目
<フライ級/5分3R>
ゲヘ・エウスタキーノ(フィリピン)
Def.3-0
アレックス・シウバ(ブラジル)
【写真】アンダーの中では圧倒的にクオリティが高かった一戦は、シウバのテイクダウン+寝技を凌いだエウスタキーノが判定勝ちを収めている (C)OFC
シンガポール在住のブラジル人シウバに対しエウスタキーノは鋭いローを蹴り込むも、シウバがすぐに組みついてバックに回る。エウスタキーノはシウバを前方に落し、三角絞めの形に入るシウバに対し、パウンドを落す。
続くシウバの腕十字も凌いだエウスタキーノ。ここで、シウバにドクターチャックが入る。開始早々に頭がぶつかったところに、パンチを落されカットが大きくなったようだ。再開後、エウスタキーノは右フックからローを入れるが、2発目のローをキャッチしたシウバが、ドライブしてテイクダウンを狙う。
逆にトップを取ったエウスタキーノは、シウバの三角狙いを凌いでパンチを落す。潜りからシングル、ダブルに移行したシウバは、この試合初めてテイクダウンを奪うことに成功する。
腰をコントロールして、エウスタキーノを立たせないようケージ側にパスしたシウバは、そのままバックマウントへ。四の字ロックからリアネイキドチョークを仕掛けるシウバに、ジャカルタの観客は大声援を送る。
左手をとって、チョークを凌ぐエウスタキーノに対し、流血のシウバは右手、左手とフェイスロックの要領でアゴに掛けていく。粘るエウスタキーノは、後方に拳を振るっていく。左ワキをすくったシウバは、残り10秒でリアネイキドチョークの形になるが、タイムアップに。
2R、左ジャブを伸ばすエウスタキーノに、シウバはロングフックを伸ばし、そのままシングルレッグへ。右フックを顔面に受けながらもケージに押し込み、尻餅をつかせたシウバにエウスタキーノが苦し紛れのギロチンを掛ける。このギロチンは効果がなく、エウスタキーノはマットに背中をつけることに。
クローズドガードを取ったエウスタキーノは、下からエルボー、蹴り上げを見せるが、シウバは担いでパスガードへ。ハーフからマウントを狙うシウバ、エウスタキーノは足を戻していく。
ガードからワキを差して、もう一方の手でエルボーを見せたエウスタキーノは、パスを許し切らず、がぶられながらもスタンドへ戻る。残り30秒、素早い左ジャブから右ローを見せたエウスタキーノだったが、テイクダウンを許した状態でラウンド終了を迎えた。
3R、右ストレートを伸ばすエウスタキーノはシウバのシングルを切り、ヒザ蹴りからロー、さらにジャンピニングニーを蹴り上げる。打撃を受けながら組みついたシウバだが、エウスタキーノは脇をすくってトップを奪う。
シウバはハーフから体を起こし、シングル&ダブルでリバーサルへ。ケージを背にし、右ワキを差したエウスタキーノ、組み合いのなかでブレイクが掛かる。疲れが一気に目立つようになったシウバは、引きこんでガードへ。
スタンドで蹴りを入れるエウスタキーノ、レフェリーのブレイク後にスタンドに戻ると、左フックから右フック、さらに右ハイでシウバを追い込んでいく。懸命に組みつくシウバは、ケージに押し込んでシングルを狙いつつ、時間稼ぎ。一度離れたシウバが、直後にダブルレッグへいったところで、試合終了となった。
右を挙げて勝利をアピールするエウスタキーノ、シウバは疲労困憊の表情を浮かべる。結果、ジャッジはエウスタキーノの打撃をとり、3-0で判定勝ちとなった。