【OFC02】厳しいレベルの第2試合、勝者はデイヴィス
<ライト級/5分3R>
ピーター・デイヴィス(マレーシア)
Def.3R3分54秒by 三角絞め
ンガビディ・ムラディ(インドネシア)
【写真】足を使ってなお、ケージに押し込まれるシーンが目立ったデイヴィス。三角絞めで勝利したが、試合のレベルは厳しいものだった(C)OFC
遠い距離で間合いをはかる両者、ムラディが届かない距離でローキックやハイキックを繰り返し、徐々に歩を前に進めていく。そのまま組みついたムラディがテイクダウンを狙う。両ワキを差されてなお、バランスを保っていたデイヴィスは、ケージに押し込まれると、ケージを掴むも、ついにテイクダウンを許してしまう。
ハーフからクローズドガードに戻したデイヴィスを、抱え上げてスラムで叩きつけたムラディ。デイヴィスが亀の状態になると、ブルドッグチョークで捻り上げる。この力技を切り抜けたデイヴィスはギロチンからヒザを見せる。
背中にエルボーを落すデイヴィスを、抱え上げてスラムしたムラディはインサイドガードで1R終了を迎えた。
2R、デイヴィスは左ローを見せるが、距離を取るスタンスを変わらない。ローも遅く、組みにいくわけでもなく、狙いが分からないデイヴィスに対し、ムラディも距離を置いて戦う。レフェリーのアクションという声で、促されたかのように右フックをムラディが振るっていくが、クリーンヒットはしない。
ムラディは続いて右ローを蹴るが、これも空振りに。デイヴィスの下る姿勢に変化はない。そのデイヴィスの左ジャブに右ジャブを当てたムラディが、組みついてケージに押し込む。互いにヒザを見せ、ムラディの頭を下げて腰を抱えると、デイヴィスはギロチンを仕掛ける。
すぐに首を引抜いたムラディだが、ここでブレイクが命じされる。右ローを見せて、真っ直ぐ下がって、さらに左右に動くデイヴィスに観客からはブーイングが送られる。ムラディは右フックを放ちながら前にでるが、デイヴィスのカウンターの右で前方に崩れ落ちる。
追い打ちを掛けたいデイヴィスだったが、ムラディはそのまま組みついてテイクダウンを奪う。ギロチンやダースに入れるチャンスをみすみす逃したデイヴィスは、蹴り上げるが、その隙から体重を掛けてきたムラディをクローズドガードの中に置いたところで、2Rが終了、レベル的には非常に厳しい試合だ。
最終回、これまでより動き出しが早い二人。デイヴィスの左ジャブに、ムラディが組みついていく。腰をコントロールして、バックに回ったムラディだが、デイヴィスがすぐに胸を合わせる。ブレイク後、再び左回りで下がり続けるデイヴィスに対し、ムラディが左を振るいながら組みついていく。
ヒザを受けてなお、テイクダウンを奪うことに成功したムラディ。ガードを取るデイヴィスは、あまり足を利かせることができないが、蹴り上げからフックガードへ。腕を伸ばすムラディの手首を掴み、三角絞めを極めたデイヴィスが、最後はタップを奪い一本勝ちした。