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王者ドミニク、幻惑ファイト封印も新たな強さを見せつける

【写真】デミトリウス・ジョンソンの驚異的なラッシュをいなし、終わってみれば見事な試合運びで王座防衛に成功したドミニク・クルーズ。試合中盤には、リアネイキドチョークでタップを迫る場面もあった(提供)格闘技ESPN

10月1日(土・現地時間)、ワシントンDCのベライゾン・センターでは、UFC初の首都開催となる、UFC Live 6「Cruz vs Johnson」が行われた。

王者ドミニク・クルーズに、デミトリウス・ジョンソンが挑戦するUFC世界バンタム級王座戦がメインイベントとなった同大会。試合は開始からノンストップ&ハイスピード・アクションの展開となり、挑戦者ジョンソンは、ドミニク以上の運動量をもって王者のステップワークを封じたかにみえた。

だが、いつものような幻惑ファイトこそ見られないものの、ドミニクは、挑戦者のテイクダウン狙いを冷静に切り、ケージ際で見せた数々のテイクダウンに加え、豪快なスープレックスから、バックを制し、リアネイキドチョークでタップを迫る場面を作るなど、改めてその強さを誇示。5Rを戦い抜き、驚異的なスタミナで最後の最後までラッシュを仕掛けてくるジョンソンを振り切り、防衛に成功した。


WEC時代を含め、4度の世界バンタム級王座防衛に成功したドミニクは、「彼は凄くタフだった。彼のスピードは分かっていたから、驚くことはなかった。今日は少し僕のグラップリングを見せたけど、彼はタップをしなかった。2度ほど、深くチョークが入ったけど彼はタップしなかった。それが世界最高レベルの戦いだよ。僕はここで歴史を作る」とクールなコメントで完勝劇を振り返った。

また、セミファイナルのヘビー級戦では、ステファン・シュトゥルーフが三角絞めで一本勝ち。三角の体勢になるや、パット・バリーが抱え上げ、パワーボムばりに豪快なスラムで叩きつけたが、右腕で受身をとったシュトゥルーフが、そのまま絞めあげてタップを奪取。ウェルター級“台風の目”アンソニー・ジョンソンは、チャーリー・ブレネマンを左ハイキックで一蹴した。

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