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【BFC48】フェザー級T決勝はサンドロ×カーラン

Marlon20日(同・現地時間)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで行われるベラトールFC2011サマーシリーズ最終戦、BFC48。月に一度の間隔で開催されてきたサマーシリーズの千秋楽は、フェザー級トーナメント決勝戦パット・カーラン×マルロン・サンドロ戦がメインで組まれている。

【写真】王者ジョー・ウォーレンが、バンタム級トーナメントに出場予定のフェザー級戦線。トーナメントを制さなければ王座挑戦は見えてこないが、サンドロには再びあの豪快なファイトで勝利を目指してほしい (C) KEITH MILLS

シーズン2ライト級トーナメントに続き、ファイナルに進出したパット・カーラン。本来の階級に戻った彼は、まず1回戦でルイス・パロミーノをペルヴィアンネクタイで破り、準決勝もロニー・マンをテイクダウン、ローを中心としたステップで圧倒している。

今月の終わりに24歳になるカーラン、その若さに似合わない老獪さと、若いファイターらしい勢いの良さ、両方を兼ね備えている。対するはトーナメント本命として、米国デビューを飾ったサンドロ。元SRCフェザー級王者は、ジェナイル・ダ・シウバ、ナザレノ・マレガリエから共に判定勝ちをしたものの、日本で見せたようなキレはまだ披露できていない。


日本時代は『見えない』と称賛されたアッパーなど、対戦相手をKOに追い込んできたパンチが、まだケージでのサークルワークの前に本領発揮していない。無暗に前に出てくる相手ではなかったことと、逃げでなくバックステップを多用する相手を追い詰めないでいる。

この距離のコントロールに関しては、カーランが優れている。下がりながらのパンチや蹴りを出せる彼が、マルロンの前進をいなし、手数でジャッジの支持を得ることも考えられる。その一方、これが米国3戦目、準備期間もあり、ノヴァウニオンの同門ファイターはケージに慣れた選手も多いことから、過去2試合とは違う追い足と、ステップを見せることもあり得る。スタミナも勝敗の鍵を握る大きな要因となるだろう。

BFC世界ヘビー級王者コール・コンラッドが、ストライクフォースとUFCヘビー級王座挑戦経験のあるポール・ブエンテーロとノンタイトルで対戦。さらに元UFC世界ヘビー級王者リコ・ロドリゲスはEXCでキンボ・スライスをKOしているセス・ペトリゼリと戦うなど、ヘビー級戦線の今後に影響を及ぼすマッチアップが用意されている。

Nazare【写真】褐色のボディで、このところ5試合連続一本勝ちしているレネ・ナサレ、非常に楽しみな存在だ (C) KEITH MILLS

注目はエディ・アルバレスが長期政権を築くライト級戦線で、今後トーナメント参戦が期待されているレネ・ナサレがメインカード・オープニングに出場する。

ジュアン・バランテスと戦うナサレは、かつてジョン・ジョーンズが所属したチーム・ボムスクワットの柔術コーチを務めるブラジリアン。CBJJO主催の柔術ワールドカップ=コパドムンドでは、2007年黒帯レーヴィ級で優勝している本格派だ。

これまでBFCで2連勝しており、通算戦績も9勝0敗のナサレ、マイケル・チャンドラーの挑戦を受けるアルバレスにとっても、気になるファイターが台頭しつつある。

■BFC48 メインカード

<フェザー級トーナメント決勝/5分3R>
パット・カーラン(米国)
マルロン・サンドロ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
コール・コンラッド(米国)
ポール・ブエンテーロ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
リコ・ロドリゲス(米国)
セス・ペトルゼリ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジュアン・バランテス(米国)
レナ・ナサレ(ブラジル)

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