【KNOCK OUT RS14】日本初ムエタイ=REDルールを戦うユリアン・ポズドニアコフ「ギンペットを切り裂く」
【写真】精神的にタフ。そして謙虚でフレンドリー。だからリングの上でも、あれだけ強いのだろうと思ってしまう (C)MMAPLANET
本日、12日(月・祝)に福島県は田村市のKNOCK OUT常葉アリーナでKNOCK OUT REBELS SERIES 14が開催され、KNOCK OUT-BLACKウェルター級王者ユリアン・ポズドニアコフが、日本で初めてムエタイ=REDルールを戦う。
Text by Manabu Takashima
そしてギンペット・パーンランバーを相手にする試合は、東京ではなく常葉アリーナで実施される。東京から渋滞なしで3時間半はかかる自然に囲まれた小会場、かつ減量及びファイトに向けて最強の設備が整っている場所での初ファイトとなる。
本来、今回のインタビューはユリアンがタイを離れる前に行われる予定だったが、減量の関係で来日してからにリスケされていた。とはいえ減量前夜の取材は厳禁、計量後に実施されることに。しかし、筆者のスケジュールによりインタビューができるのは午後10時……試合直前、このようなタイミングでもユリアンは快く、そして非常にリラックスした様子で取材に応じた。
「過去最強」と自らを語るユリアンだが、この落ち着きようから――この言葉が虚勢でも、試合前の煽りの文句でないことが伝わってきた。
ドライブ中は『僕はどこに連れて行かれるんだ?』って、ドキドキしたよ(笑)
――ギンペット・パーンランバー戦を明日に控えているユリアンですが、このようなタイミングで取材を受けていただきありがとうございます。
「こちらこそ、ありがとう。明日が試合だけど、この大自然のなかで凄くリラックスできている。本当に最高の気分だ。だから、この時間のインタビューも問題ない。明日の試合が待ちきれないよ」
――もう減量も終えましたが、肌艶も良くリカバリーも順調なようですね。これが5度目のKNOCK OUT参戦で、初めて常葉アリーナで戦います。全く東京の後楽園ホールや代々木第二とは違う環境かと思います。
「ここの施設は最高だよ。こういう生まれ故郷に似た空気が、ずっと恋しかった。ハードトレーニングの後、試合に向けての僅かな時間を、自然たっぷりで何もかも整っている環境で過ごせるなんて、これまでになかった。
食事も最高だしね。全く新しい経験だったけど、東京で戦うよりフィーリングが良く感じられる。確かに会場は小さくてライブで観戦するファンの数は限られている。でも、大きな会場で戦う時となんら変わりのない精神状態で戦うよ」
――現地の環境の良さは、私も理解できます。と同時に東京に到着して、まだ福島までの移動があるのはタフではなかったですか。
「フライト中、あまり眠ることができなかった。これは正直、僕にとって良くない。そして……ここには羽田空港についてから、KNOCK OUTの人と一緒に車で5時間かけてやってきた。ドライブ中は『僕はどこに連れて行かれるんだ?』って、ドキドキしたよ(笑)。
でも、さっきも言ったようにここの施設は最高だ。それだけでなく今回は食生活を含めしっかりと体調管理をしてきて、これまでとは違う準備ができた。パーフェクトだよ」
基本的にタイ人ファイターは、高度なボクシング技術を恐れていると思う
――常葉で戦うだけでなく、今回はREDルール。ユリアンがKNOCK OUTで初めてムエタイ・ルールで戦うことも凄く楽しみです。
「タイでずっとタイ人ファイターとムエタイを戦ってきた。だから僕にとって、特別なことじゃない。ただし、KNOCK OUTでREDムエタイ・ルールを戦うことはスペシャルだ。元々、僕はムエタイ・ファイターで毎日ムエタイの練習をしている。
1年間、BLACKキックボクシング・ルールで戦ってきたからムエタイも戦いたいと思っていた。MMAグローブじゃなくて、ボクシング・グローブだから本当に慣れ親しんだ戦いをするだけだよ」
――ムエタイとキックでは技術だけでなく、リズムが違うと思います。もちろん対戦相手にもよりますが、今回はこれまでとは違ったユリアンが見られるでしょうか。
「ムエタイはキックと比べると、リズムがゆっくりしている。キックの方が、ペースが速くてアグレッシブだ。実際、日本にやってきて日本人選手とキックボクシングを戦うと、皆スピードがあってムエタイを難しかった」
――ある意味、自分の庭で戦う相手――ギンペットの印象を教えてください。
「良い選手だ。右の蹴りと右のパンチは良いモノを持っている。でも、特別ではない。ああいう選手とはいくらでも戦ってきた。僕と同じように、皆に良い試合を見せたいと思って彼にも戦ってほしい。でもカウンター狙いのファイトをしてくるだろうね」
――BLACKルールでは爆発的な試合をしてきたユリアンだけに、REDでもアグレッシブかつパワフルなムエタイが見られるのかと期待されています。
「僕がKNOCK OUTのリングで見せるのは、キックでもムエタイでもベストであること。僕には強いパンチがある。ムエタイで戦うと言っても、ずっとボクシングのトレーニングも積んできた。ムエタイ・ファイターは蹴りを多用するから、それほどフットワークを使わない。そして、パンチが当たる空間を提供してくれる。なかにはパンチの防御が上手くない選手もいる。基本的にタイ人ファイターは、高度なボクシング技術を恐れていると思う。
これまで日本のファンは、僕のムエタイを見たことがない。だから、ちょっと違ったユリアン・ポズドニアコフの姿を見せることになるだろう。美しい本当のムエタイを見せたい。ファンの皆にとって、興味深い試合になるはずだ。あまりクリンチを多用することはないと思うけど、エルボーは使う。ヒジ打ちに注目してほしい。ギンペットを切り裂く。きっと楽しんでもらえるよ」
――押忍、とても楽しみです。ところでユリアンは以前、シッソンピーノン・ジムでトレーニングを積んでいました。シッティチャイも練習仲間だったと思います。
「その通りだ。一緒にスパーリングをしてきた」
――そのシッティチャイが9月5日にBLACKルールで久井大夢選手に左アッパーでKO負けしました。BLACKとREDの二冠である久井選手を相手に旧友のリベンジを果たしたいという気持ちはありませんか。
「実はね、僕はスーパーウェルター級に階級を上げることを考えていた。だから70キロで僕と戦うなら、いつでもやるよ。同時にウェルター級(67.5キロ)のタイトル防衛戦も戦おうと思っている。
ヒサイは本当に強いファイターだ。彼は誰とでも戦えるだけの力を持っているだろう。でも、シッティチャイの時と同じように僕と70キロで戦えるのか、それは疑問が残る。だから、それはヒサイに尋ねてほしい(笑)。
※久井はシッティチャイ戦後に「70キロは今回だけ。今後はスーパーライト級(65キロ)でやっていく」と発言している。
でも、僕らは若い。今はなくても、いつか戦うことになるかもしれないよ」
――ユリアン、本当に今日はインタビューを受けてくれてありがとうございました。最後に明日、どのようなファイトを皆に見せたいと思っていますか。
「2Rで倒す。試合が判定にいくことも、3Rになることもない。今回の僕は過去最強だし、誰が相手でも判定になることなくKO勝ちできる。日本のファンがずっと僕の試合を見続けたいと思う戦いがしたい」
■視聴方法(予定)
10月12日(月・祝)
正午~KNOCK OUT公式YouTubeチャンネル
■KNOCK OUT REBELS SERIES 14対戦カード
<KNOCK OUT-RED69キロ契約/3分3R>
ユリアン・ポズドニアコフ(ウクライナ)
ギンペット・パーンランバー(タイ)
<KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55キロ)/3分3R>
乙津陸(日本)
ゴンサヤーム・ウィラサクレック(タイ)
<KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55キロ)/3分3R>
川野龍輝(日本)
河野 直次郎(日本)
<KNOCK OUT-BLACK52.5キロ契約/3分3R>
平原陸(日本)
HARU(日本)
<KNOCK OUT-BLACKライト級(65キロ)/3分3R>
隼大(日本)
龍将(日本)
<KNOCK OUT-RED56キロ契約/3分3R>
シャーク・YU斗(日本)
透士(日本)
<KNOCK OUT-RED女子スーパーバンタム級(55キロ)/3分3R>
山本“魂武羅”知美(日本)
真秀鷹虎センチャイジム(日本)
<KNOCK OUT-BLACK58キロ契約/3分3R>
新川祥太(日本)
篠原尚都(日本)
<KNOCK OUT-BLACK54キロ契約/3分3R>
馬上一樹(日本)
横山凉(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITEDスーパーフェザー級(55キロ)/3分3R>
長谷川柊哉(日本)
岡田悠希(日本)
<KNOCK OUT-UNLIMITEDアマチュア・スーパーバンタム級(60キロ)/2分3R>
石原海星(日本)
齊藤晴(日本)














