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【UFN279】パーフェクトレコードのキルギス人がUFC初陣。ムルタザリ・マゴメドフ「ラジャブアリ・シェイドゥラエフと比較されても僕は自分の力を信じている」

【写真】この顎髭は、絶対に強いヤツやぁ (C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのMeta APEXでUFN279「Kape vs Horiguchi2」が開催され、ムルタザリ・マゴメドフがメルシック・バダザリアンを相手にMMAデビュー戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

RIZINフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ、ONEタイトルコンテンダー=アクバル・アブデュラエフ、Road FCフェザー級王者エルデュカルディ・ドゥイシェフと同様に無敗のキルギス人フェザー級ファイターのマゴメドフ。

(C)Zuffa/UFC

アマではGAMMAでアジアおよび世界王者となり、プロではOCTAGON MMAのフェザー級ベルトを奪取。昨年9月にコンテンダーシリーズでブラヤン・フルチェルを97秒で倒し、ダナ・ホワイトが「また、マゴメドフだ(笑)」とご満悦の表情にさせUFCと契約を果たした。

プロ・アマ通して、17連勝中。プロでは10勝10勝、5つのKO勝ちと5つの一本勝ちというパーフェクト・レコードを有している。

シェイドゥラエフに圧倒的な注目が集まるなか、ムルタザリ・マゴメドフは決して侮ることはできないファイターであることは間違いない。そんなメゴメドフに初インタビューを試みた。


フェザー級に限らず、キルギスは優れたファイターが多い

――今週末、UFCデビュー戦を戦います。今の気持ちを教えてください。

「待ちわびた時が迫ってきた。凄くワクワクしているよ」

――ムルタザリは英語が話せるのですね。

「そうだね、1年前からラスベガスに住んでいて。英語でコミュニケーションをとるようになっているからね」

――過去何人かキルギス人選手のインタビューをさせてもらってきましたが、英語を話せたのはヴァレンチーナ・シェフチェンコだけだったので正直、驚きました。

「アハハハハ。でも英語にするのが難しい時はセルゲイ(ナルゴルニー。UFCロシア語公式通訳。役者、声優でもある)に助けてもらうよ(笑)」

――ところでムルタザリ・マゴメドフという名前はキルギスというよりも、コーカサスの名前のように思えるのですが、ムルタザリのルーツはどこなのでしょうか。

「僕のオリジナルは、ダゲスタンだよ。ただ、僕の一族がキルギスに移り住むようになったのは100年以上も昔の話で。僕はキルギスで生まれ育った」

――これまでプロ・アマ通して、負け知らず。プロMMAで10勝0敗、全てフィニッシュ勝利のムルタザリですが、いつ頃からMMAを練習するようになったのでしょうか。

「僕はキルギスでも小さな村で生まれて。村で何かスポーツをしようにも、レスリングクラブが一つあっただけだった。7歳か8歳の時から、兄や叔父と一緒に毎日のようにフリースタイル・レスリングの練習に励んでいる。レスリングの練習が楽しくてしょうがなかった。

ビシュケクに引っ越してからキックボクシング、ムエタイ、ボクシングの練習を始め、16歳か17歳の時にMMAを見た。メチャクチャ興奮して、すぐにMMAのトレーニングをやるようになったんだ」

――ラジャブアリ・シェイドゥラエフ、アクバル・アブデュラエフ、エルデュカルディ・ドゥイシェフ、カリベク・アルジクル・ウール、アジリット・ヌルマトフとキルギスのMMA界はフェザー級の強豪を輩出しまくっています。彼らと交流などはありましたか。

「フェザー級に限らず、キルギスは優れたファイターが多い。何より、キリギスではMMA人気が高くなって競技者も増える一方だ。もともとフリースタイル、グレコともレスリングが強くて、その流れでMMAもハイレベルファイターが多い。

今、名前が挙がった5人全員のことは個人的にも知っているよ。ジムは違うけど、皆友人だ。それにシェイドゥラエフやドゥイシェフ、ヌルマトフとは一緒に練習もしたこともあるよ」

――まさにムルタザリが今話してくれたように、彼らにインタビューをすると「皆、友達で一緒に練習をしたこともある」という話が聞かれました。ジム仲間ならいざ知らず、同じ階級で戦うことがあるかもしれないのに、ジムの壁を越えて交流をしているのが凄く興味深かったです。

「ハハハハ。ずっと昔の話だからね。皆、MMAを始めたばかりのアマチュア時代にジムに関係なくマウンテン・キャンプが行われ、そこに集められてトレーニングしていたんだよ」

――そういうことだったのですね。同時にキルギスのファイターは自国やタイでトレーニングをすることが多いですが、ムルタザリは米国に拠点を移しました。その理由を教えてもらえますか。

「そうだね、キルギスのファイターは自分の国で練習をすることが多い。もしくはタイやダゲスタンでトレーニングをしている者もいる。僕自身はOctagon MMAでフェザー級チャンピオンになり、王座防衛を果たした時に米国のビザを申請した。

申請が通り、より良いトレーニングを求めてラスベガスにやってきたんだ。そしてコンテンダーシリーズで戦う機会を得て、UFCとの契約できた。結果、今、ここにいるわけだよ」

――ラスベガスではどこのジムで練習を?

「最初はエクストリーム・クゥートゥアーだったけど、今はポラダ・トレーニングセンターでトレーニングをしている」

――キルギスには優秀なレスラー、ストライカーばかりかグラップラーも揃っています。そのうえで、米国で練習をしようと思った最大の理由は何だったのですか。

「確かにキルギスには、タフで素晴らしいスパーリングパートナーが揃っている。ただし、コーチングスタッフという点において米国の方が進んでいるし、充実もしている。世界中からファイターだけでなく、コーチも集まっているからね。

ただ、ここで僕やコーチも色々な経験を積んできたから、もうキルギスに戻っても、UFCでやっていくための練習もできると思う」

ラジャブアリのことは彼がUFCに来ると決まってから話そう(笑)

――なるほど、です。では対戦相手、メルシック・バダザリアンの印象を教えてください。

「彼はグッド・ストライカーだ。良いキックボクサーだよね。でも、そういう相手とはもう何度も戦ってきた。僕にとってメルシックの打撃は問題ではないよ。そして、総合力で僕が上回っている。大切なUFCデビュー戦だし、打撃、レスリング、全てを局面で自分の力を出し切りたいと思う。そうすれば自ずとフィニッシュできる。ファンの皆に良い試合を見てもらうこともできるだろう」

――押忍。ところで今やキルギスでもスーパースターになったと伝わってくるシェイドゥラエフが、UFCに興味を持っているのは周知の事実です。日本でビッグネームとなったシェイドゥラエフにライバル心、負けないという気持ちは?

「日本のファンが、凄くMMAを愛していることは知っている。そんな日本でラジャブアリが、どんな存在になったのかも知っているよ。ラジャブアリは素晴らしいファイターだよ。そしてRIZINとはあと2試合、契約が残っている。

今、彼はまだRIZINのチャンピオンで、RIZINのファイターだ。だから、ラジャブアリのことは彼がUFCに来ると決まってから話そう(笑)。今は、何も口にすべきじゃない。どうだろうね? ラジャブアリ・シェイドゥラエフと比較されても……僕は自分の力を信じているし、100パーセント自信を持っているとだけは伝えておくよ。

キルギスにはムルタザリ・マゴメドフというファイターがいることを土曜日の試合後に、日本のファンも認識してくれるようになるだろう」

■視聴方法(予定)
6月21日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS
午前5時30分~U-NEXT


■UFN279対戦カード

<フライ級/5分5R>
マネル・ケイプ(ポルトガル)
堀口恭司(日本)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
ナバホ・ステーリング(ニュージーランド)

<フェザー級/5分3R>
クリスチャン・ロドリゲス(米国)
ハイダー・アミル(米国)

<フライ級/5分3R>
アンドレ・リマ(ブラジル)
ケヴィン・ボルハス(ペルー)

<フェザー級/5分3R>
メルシック・バダザリアン(アルメニア)
ムルタザリ・マゴメドフ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
ヴィニシウス・オリヴェイラ(ブラジル)
アンドレ・フィーリ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ビア・メスキータ(ブラジル)
メリッサ・トーニャ・モリンス(英国)

<フライ級/5分3R>
ミッチ・ラポーゾ(米国)
アラン・ナシメント(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マイケル・アズウェルJr(米国)
ガストン・ボラニョス(ペルー)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホサ(ブラジル)
ラウナ・サントス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
リオン・シャバジアン(米国)
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・コリンズ(米国)
オターリ・タンジロフ(ジョージア)

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