【UFN24】カード変更続出も、フィル・デイビスに注目
UFCにとって初めてパシフィック・ノースウェスト大会となるUFC Fight Night「Nogueira vs Davis」が、26日(土・現地時間)にワシントン州シアトルのキー・アリーナで開催される。元々「Nogueira vs Ortiz」として行われるようになった当大会、対戦カードの変更が目立つが、代替カードもオリジナルにとは違った、特色を持つカードが揃った。
【写真】ジョン・ジョーンズのようなサイズはないが、フィジカルの強さは相当なものがあるフィル・デイビス。ノゲイラ弟も苦戦が予想される(C) GONGKAKUTOGI
メインでは崖っぷちのティト・オーティズと、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラのライトヘビー級が正式発表されていたが、ティトが頭部の裂傷で欠場となり、フィル・デイビスが代役としてメイン出場となった。
メインの変更は2月のシドニー大会前に発表されたが、3月に入ってからアミール・サダロー×ドゥエイン・ラドウィックがサダロー×ジェイムス・ウィルクス、さらにサダロー×ダマルケス・ジョンソンへ。TJ・ワルドバーガー×デニス・ホールマンがワルドバーガー×ジョニー・ヘンドリックスに。
負の連鎖はここに留まらない。大会10日前にニック・ペースの負傷により、バンタム級新鋭対決、対マイケル・マクドナルド戦が消滅。マクドナルド×エドウィン・フィゲロア戦が決定すると、同日に因縁の再戦レオナルド・ガルシア×ナム・ファンが、ナムの足の負傷で昨年4月のWECファイト・オブ・ザ・ナイト=対ジョン・チャンソンとの再戦が決定している。
さすがは人材の宝庫UFCだけにオリジナルカードと遜色ない代替カードが揃ったが、ホジェリオにとって、知名度抜群のティトから、キャリア8連勝中の若手のホープとの対戦となったデイビス戦は厳しい試合が予想される。
レスリングベースのデイビスは、ロイド・アービン流の柔術とキックボクシングを武器とする。ボクシング、柔術ともに柔らかくテクニカルなホジェリオに対し、デイビスは多少荒くてもパワーを全面に押し出すだけに、いかにいなすことができるかが鍵となる。
デイビスがその若さと、ドミニク・クルーズ擁するアライアンスMMAらしい最先端のスタイルで、ホジェリオを押し切ることも大いにあり得る。
■UFC Fight Night 24 全対戦カードは以下の通り
<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)
フィル・デイビス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
アンソニー・ジョンソン(米国)
ダン・ハーディ(英国)
<ウェルター級/5分3R>
アミール・サダロー(米国)
ダマルケス・ジョンソン(米国)
<フェザー級/5分3R>
レオナルド・ガルシア(米国)
ジョン・チャンソン(韓国)
<フェザー級/5分3R>
アレックス・カセレス(米国)
マッケンス・セミザール(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ジョン・マドセン(米国)
マイク・ルソウ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
クリス・マクレー(米国)
ジョン・ハザウェイ(英国)
<バンタム級/5分3R>
マイケル・マクドナルド(米国)
エドウィン・フィゲロア(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ショーン・マッコークル(米国)
クリスチャン・モアクラフト(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジョニー・ヘンドリックス(米国)
TJ・ワルドバーガー(米国)
<ミドル級/5分3R>
マリオ・ミランダ(ブラジル)
アーロン・シンプソン(米国)
<ライト級/5分3R>
ニック・レンツ(米国)
ウェイロン・ロウ(米国)