【UFC128】ヒカルド・アルメイダ、ウェルター級戦線を語る
19日(土・現地時間)、ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで行われるUFC128「Shogun vs Jones」。メインカードに組まれた5試合、UFC世界ライトヘビー級選手権試合を筆頭に珍しく全7階級中5階級にばらけている。
【写真】「指導者として柔術家、現役としてMMAファイター」というヒカルド・アルメイダ (C) MMAPLANET
メインカードには用意されているウェルター級とフェザー級だが、プレリミナリーでフェザー級はハファエル・アスンソン×エリック・コウ、ウェルター級はマイク・パイル×ヒカルド・アルメイダ戦が組まれている。
WECを併合し、バンタム級からヘビー級まで7階級の王座が制定されるようになったUFC。今年1月の正式合体を前に、昨年12月よりバンタム級&フェザー級の2階級の試合を組むようになったが、1イベントで全7階級が行われるのは今大会が初めてのケースとなる。
今回、PPVラインナップからは漏れたものの、ウェルター級のマッチアップ、パイル×アルメイダは優れたグラップリング系MMAファイトが見られるとして、非常に楽しみな一戦だ。34歳のベテランとなったヒカルド・アルメイダは、今回が3度目のウェルター級で試合となる。MMAキャリアが10年を越えたアルメイダに、現在のUFCウェルター級戦線について話を聞いた。
――マイク・パイル戦が近づいてきたヒカルドだけど、GSPが飛び抜けた実績を残すウェルター級戦について、どのような印象を持っていますか。そのGSPは4月30日にジェイク・シールズの挑戦を受けますが。
「GSPは、ジェイクよりもオールラウンダーだね。何よりも、ずっとチャンピオンでいるから、5R制に誰よりも慣れている。ジェイクが5Rを戦ったことがあるのは、ダン・ヘンダーソン戦だけじゃないかな、僕の勘違いでなければね(※実際は09年にジェイソン・ミラー戦でも5Rを戦っている)。
GSPはジェイクよりも大きく、力もあるだろうし、勝負が長引けばジェイクには不利になると思う。まぁ、カンプマン戦を見て、ジェイクを判断することはできないと思う。あの人のプレッシャーは誰にも理解できないだろうからね。階級を戻し、ストライクフォースからやってきた。もう、あの時のような状態で、ジェイクが戦うことはないだろう。そして、何も失うものもないから、GSPよりプレッシャーは少ないことが予想される。
GSPが、これまで通り、打撃の攻防にジェイクを誘って、隙をついてテイクダウンを奪うような展開になれば、彼が勝つ可能性はずっと高くなる。ただし、逆にガードを取るようなことがあれば、ジェイクの抑え込みはタイトだからね」
――とにかくウェルター級はファイターの質が高いです。
「僕自身が、UFCウェルター級戦線でどの位置にいるかを判断するには、まだ僕には勝ち星が十分じゃない。だから、まずはマイク・パイルに勝たなければいけない。そのためにトレーニングを続けている。
ジムには5人のUFCファイターとエディ・アルバレスがトレーニングしているんだ。あまり、階級全体のこととか考えないようにして、練習しているよ。マイク・パイルだろうが、誰だろうが、オクタゴンのなかで顔を合わせる相手よりも、良いファイターであろうと常日頃から心掛けているんだ」
■UFC128「SHOGUN vs JONES」対戦カード
<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
[挑戦者]ジョン・ジョーンズ(米国)
<バンタム級/5分3R>
ユライア・フェイバー(米国)
エディ・ワインランド(米国)
<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
カマル・シャロルス(イラン)
<ミドル級/5分3R>
ネイト・マーコート(米国)
ダン・ミラー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ミルコ・クロコップ(クロアチア)
ブレンダン・シャウブ(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ルイス・カーニ(ブラジル)
エリオット・マーシャル(米国)
<ライト級/5分3R>
エジソン・バルボーザ(ブラジル)
アンソニー・ジョグアーニ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ヒカルド・アルメイダ(ブラジル)
マイク・パイル(米国)
<ライト級/5分3R>
カート・ペルグリーノ(米国)
グレジソン・チバウ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国)
イアン・ラブランド(米国)
<フェザー級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
エリック・コウ(米国)
<ミドル級/5分3R>
ニック・カトーネ(米国)
コンスタンティノス・フィリッポ(米国)