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【UAEW64】テイクダウン&コントロールに、ペナが突然の試合放棄。チョプロフがバンタム級王者に

【写真】23歳、9勝0敗のチャンピオン誕生。このドミネイト力で頂点を目指すのか。注目(C)UAEW

<UAEWバンタム級王座決定戦/5分5R>
アサフ・チョプロフ(アゼルバイジャン)
Def.3R5分00秒by TKO
デマルツ・ペナ(アンゴラ)

サウスポーのペナが右ロー。ワンツーで距離を詰めたチョプロフがケージにペナを押し込み、ボディロックテイクダウンを決める。ハーフからパスしたチョプロフがスクランブルでバックに回ろうとするが、ペナが胸を合わせる。左腕を差したチョプロフが、後方に投げを見せてテイクダウン。そのままサイドで抑える。枕で圧を掛け、マウントを取ったチョプロフに対し、ペナはロールして立ち上がる。

ワンフックで背中に乗った形のチョプロフは、ズレを修正するも着地する。ペナはここでも正対して、ケージを背負う。スピニングバックエルボーから離れたチョプロフが、すぐに組みつく。ペナはシングルから回され、3度目のテイクダウンを奪われる。チョプロフはパス&サイドで抑え初回をリードした。

2R、ペナがオーソで構えると、チョプロフはサウスポーに。互いに構えを変えるなかでチョプロフのダブルレッグを切ったペナが右ショートを当てる。すぐに組んだチョプロフがシングルからダブルにスイッチしてテイクダウンを決める。スクランブルでバックのチョプロフは両足をフックして仰向けに。リストを取って絞めを防御するペナに対し、腕を入れ替えて襷を続ける。チョプロフは後方からパンチ、エルボーを打ちつけるがチョークに入れない。やがてが足のフックを緩まると、ペナが立ち上がろうとヒザ立ちに。チョプロフはワンフックでコントロール。最後の10秒で両足をフックし直して、パンチを入れた。

3R、ペナの左ハイをかわしたチョプロフがショートのコンビで距離を詰めて組む。左に動いて離れたペナは、ヒザから組まれる。チョプロフは間合い取り直し、ダブルレッグでテイクダウン。レッグマウント&ボディロックでコントロールに入る。ヒザ立ちから背中を譲って立ち上がったペナ。チョプロフが崩しにかかるが、倒せない状態が続きレフェリーがブレイクを命じた。

ケージ中央からペナの打撃で初めて下がったチョプロフだが、すぐに詰め直して背中がぶつかるようなスピニングバックエルボーを放つ。ここからパンチの応酬になると、チョプロフは距離を外してからクリンチへ。左腕を深く差し入れたペナが体を入れ替えるが、チョプロフもすぐに押し込み返す。残り15秒でレフェリーがブレイクを掛け、打撃の間合いでチョプロフが左ジャブから右の蹴りを2発見せて時間となった。

と、ペナが4Rの試合開始に応じずケージの外へ。負傷やドクターチェックがあったわけでなく、レフェリーに何やら告げて試合放棄のペナ。唐突な試合終了に、チョプロフも手を広げて「なぜ」と怪訝な表情を浮かべたが、タイトル奪取のチームメイトとハグして喜んだ。公式結果は3R終了時のTKO勝ちで、チョプロフはUAEWバンタム級のベルトを手にし、感極まった表情を浮かべた。


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