【Strikeforce】ダン・ヘンがライトヘビー級王者に!!
■SF世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R
[挑戦者]ダン・ヘンダーソン(米国)
Def.3R0分50秒 by TKO
[王者]ハファエル・フェイジャォン(ブラジル)
【写真】逆転勝利を挙げたダン・ヘンダーソン。08年以降、ババル、ムサシ、キング・モー、そしてフェイジャォンと誰一人として防衛できなかった世界ライトヘビー級を獲得した(提供)格闘技ESPN
思い切り右ローを蹴り込んだ王者・フェイジャォン。挑戦者のダン・ヘンは低い姿勢で、カウンター狙いか。ジリジリと距離を詰めたダン・ヘンに、ローを再び放ったフェイジャォンだが、フックを受けてバランスを崩す。
しかし、フェイジャォンの右で逆にダン・ヘンがダウン。体を起こし、ダブルレッグを狙ったダン・ヘンに対し、首相撲の態勢を取ろうとしたフェイジャォンだったが、ここでテイクダウンを許してしまう。インサイドガードで息を整えるダン・ヘンだが、動きは少ない。
ブレイク後、スタンドへ戻ると、距離を詰めたのはダン・ヘン。右を伸ばすと、フェイジャォンのヒザ狙いを潰し、組みついていく。ケージにフェイジャォンを押し込み、ボディフックを見せるダン・ヘン。フェイジャォンは体勢を入れ替え、ヒザ蹴りを放つ。ダン・ヘンも負けじと体勢を入れ替えるが、動きは少なくレフェリーがブレイクを命じる。
2R、ケージレスリングの攻防が続き、業を切らしたフェイジャォンが強引に足払いからテイクダウンを見せるが、ダン・ヘンはすくって投げ捨てる。トップを奪ったダン・ヘンの上体を揺さぶり、王者は潜りスイープを決めトップを奪い返す。
ただし、その後の動きは少なくレフェリーがブレイクを命じる。スタンドに戻り、フェイジャォンが思い切りフックを振るうが、距離が遠い。ダン・ヘンはローから、スーパーマンパンチを見せ、タイアップから再びテイクダウン。ハーフガードのフェイジャォンは、ダン・ヘンの頭を両腕で引き寄せ、距離を作らせないようにして、ラウンド終了を待った。
3R、フェイジャォンのローに合わせてパンチを放ったダン・ヘンが、続けてアッパーを見舞っていく。ケージにつまるのを嫌がったフェイジャォンは、ダン・ヘンの脇を潜るような仕種から、ケージ中央へ戻る。と、ダン・ヘンの右が思い切り顔面を捉える。即座にフェイジャオンが左フックを狙っていたが、逆に大振りで顔ががら空きになり、ダン・ヘンの一撃を受ける形になった。
回転するように顔面からキャンバスに崩れたフェイジャォンから、バックマウントの態勢を取ったダン・ヘンは、そのままパウンドの連打。動きが完全に止まったフェイジャォンを見て、レフェリーが試合をストップ、ダン・ヘンダーソンがストライクフォース新世界ライトヘビー級王座に輝いた。
「俺の目的は、世界のベルトでなく、この試合に勝つことだった。チーム・クエストのメンバーに感謝している。彼はパワフルでタフな相手、1Rは危なかったから、必死で我慢した」とダン・ヘン。フェイジャォンは「ミスが多かった。でも、これがファイトだ。またカムバックする」と語り、ベルトを失ってケージを出ることになった。
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