【UFC91】鉄人復帰、レスナー戦へ。ノゲイラ&皇帝は?
“鉄人”ランディー・クートゥアーのUFC電撃復帰が、ズッファより正式発表された。しかも、復帰第一戦は“ライジングスター”ブロック・レスナーと激突する注目の一番だ。11月15日(土・現地時間)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで開催される『UFC91』で、両者の対戦はUFC世界ヘビー級選手権試合として実現する。
【写真】復帰戦がレスナーと王座防衛戦となった鉄人ランディ・クートゥアー。暫定王者ノゲイラ、皇帝ヒョードルの動向は? (C)ZUFFA
クートゥアーは、昨年8月の『UFC74』(×ガブリエル・ゴンザガ戦)を最後に、UFCにおいてエメリヤーエンコ・ヒョードル戦の実現が困難になったこと、さらにはファイトマネーに対する不満を訴え、同年10月に世界ナンバーワン・プロモーションから、2試合の契約を残し離脱。以後、ズッファとクートゥアーは法廷へと場所を移し、7月にテキサス州最高裁判所がクートゥアーの敗訴を言い渡したことより、今回のUFC復帰に繋がった。
「私も45歳、いつまでも裁判所の椅子に座ってばかりはいられない。レスナーのことは尊敬している。彼は優秀なレスラーだ。そして、レスラーからMMAファイターに転身を図っている。つまり、私が既に経験してきたことを今、彼は成し遂げようとしているんだ」というクートゥアー。
彼の復帰に際し、ダナは「ランディはこのスポーツのレジャンド、MMA発展に貢献してきた最大の功労者がUFCに復活することをうれしく思う」と、まさに昨日の敵は今日の友といわんばかりの最大の賛辞を送っている。
年末には、ジ・アルティメット・ファイター・シーズン8で両チームのコーチを務める、現UFC世界ヘビー級暫定王者アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとフランク・ミアによる対戦が控えており、2009年にはクートゥア×レスナー、ノゲイラ×ミアの勝者同士が変則的な王座統一戦を行うことも確実視されている。
世界一の質量を誇るライト級~ライトヘビー級と比較して、手薄感のあったUFCヘビー級戦線が、王者の復帰により一気に華やいでいきそうだ。
また、ダナは現在もヒョードルのUFC登場を望んでいるという話もあり、伝説×皇帝の一戦が行われる可能性も出てきた。ジョシュ・バーネットやアンドレイ・オルロフスキーを擁し、ラスベガスに進出するアフリクションに対し、十分すぎる牽制球を放つことに成功したUFCは、クートゥアー復帰でMMAワールドの主が誰であるのかを、強くアピールすることにも成功したといえる。
■『UFC91 COUTURE vs LESNAR』
11月15日(土・現地時間)米国ネバダ州ラスベガス
MGMグランドガーデンアリーナ
<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
ランディー・クートゥアー(王者/米国)
ブロック・レスナー(挑戦者/米国)