【UFC LIVE】ウェイドマン、フルマークでサカラを破る
■ミドル級/5分3R
クリス・ウェイドマン(米国)
Def.判定3-0
アレッシオ・サカラ(イタリア)
いきなりハイキックを見せたウェイドマンは、ヒザを曲げ、腰を低く落とした構えから、前後にステップイン・アウトを繰り返し、サカラからテイクダウンの機会を伺う。左右のフックから、ローキックで攻撃を仕上げるサカラ。ウェイドマンの前進を止めにかかるコンビネーションにも、かまわずドライブにいくウェイドマンだったが、テイクダウンには至らない。
ウェイドマンは右ストレートを打ち込み、さらにロー、左フックと、ただのレスラーでないことを見せつける。サカラのフックにはしっかりとガードを固めるウェイドマン。いきなりのシングルレッグからダブルレッグでケージに押し込むも、自らエルボーを放ちながら距離を取る。
打撃戦で真っ向からサカラに対抗するが、逆に得意のテイクダウンが決まらない展開が続く。右目じりをカットし、流血のサカラは、テイクダウンを防御するが、打撃に勢いがない。前に出たいウェイドマンと出させたくないサカラの制空権争いが続いた。
2R、左を伸ばすウェイドマンは、ついにシングルレッグからテイクダウンを奪うことに成功する。足をコントロールし、サカラに立ち上がることを許さないウェイドマン。クローズドガードを取ったサカラに鉄槌、右エルボーを落していく。
さらに足を払って、パウンドを落しつつパスに成功したウェイドマン。再びエルボー攻撃で、今度はサカラの左目の上をカットする。サイドからエルボーを続けるウェイドマンに対し、距離を作ることが出来ないサカラは体力を消耗していく。
サカラのヒップエスケープに対し、しっかりと腰を切りサイドをキープするウェイドマン。サカラはハーフに戻すとリバーサルに成功する。パウンドを受けながら、立ち上がったウェイドマンは、パンチを打たれながらも、ドライブからダブルレッグでテイクダウンへ。
サカラもすぐに立ち上がるが、レフェリーはここでドクターチェックを要請する。再開後、左ジャブを伸ばすサカラに、ウェイドマンはローを放っていく。サカラは左ボディ、さらに右ボディを打ち込むと、ワイドマンの動きが落ち、2Rが終了した。
最終回、左が交錯する中、再びサカラがボディを狙う。これを嫌がり、ガードがやや下がったウェイドマンだが、ダブルレッグから一気にテイクダウンを奪い、サイドへ。再びウェイドマンのパウンド&エルボーショーの幕が上がる。
すぐに真っ赤に染まるサカラの顔面に容赦なくヒジ、もしくは上腕を落とすワイドマン。サカラはハーフに戻すが、2Rのこともあり、ウェイドマンはしっかりと胸を合わせて、まずはポジションをキープする。ウェイドマンが上体を起こし、パウンド、さらにエルボーを落すが、レフェリーはここでブレイクを命じる。
スタンドに戻されたウェイドマンだったが、落ち着いてテイクダウンを奪い直すと、すぐにサイドへ。サカラが足を戻そうと、骨盤を押し上げてくるところで、パウンドを落とす。蹴り上げから立ち上がったサカラだが、直後にテイクダウンを奪われると万事休す。残り10秒もパウンドを受けながら、試合終了の時を迎えた。結果、ウェイドマンがフルマークでUFCデビュー戦を制した。