【RIZIN51】2年3カ月振りの再戦。フライ級GPリザーブマッチはアーセンが伊藤の動きを封じて返り討ち
【写真】伊藤もスクランブルの成長を見せた。しかしアーセンがそれを上回った。これは相性の一言で片づけて良いものかどうか(C)RIZIM
<RIZIN WORLD GP2025フライ級Tリザーブマッチ/5分3R>
山本アーセン(日本)
Def.3-0
伊藤裕樹(日本)
開始早々、伊藤がヒザ蹴りで飛び込んだ。かわしたアーセンが組み、ボディにヒザを突き刺したが伊藤が離れた。再びアーセンがダブルレッグへ。伊藤は立ち上がるも、ガブッたアーセンが頭部にヒザを入れる。バックに回るアーセン。伊藤はヒザを着いてから立ち上がる。アーセンは逃さずボディロックから、リング中央に向けてテイクダウンした。強いパウンドを落としたアーセンの左腕を抱える伊藤。腕を抜いたアーセンが左ヒジを落として立ち上がる。
再びトップに回ると、背中を見せた伊藤のバックへ。さらにバックマウントを奪取する。伊藤も立ち上がるが、アーセンのバックコントロールが続く。コーナーポスト前でアーセンがたすきで組む。伊藤もスタンドに戻り、差し返してから離れた。しかし左テンカオに合わせて組まれ、再びグラウンドに引きずりこまれる。伊藤はロープまで下がるが、ラウンド終了直前にアーセンがマウントまで移行した。
2R、伊藤が距離を取って右ジャブ、ワンツーを放つ。アーセンが伊藤にコーナーを背負わせ、ダブルレッグで飛び込んだ。腰を下げて受け止めた伊藤はウィザーで耐える。右ヒジを繰り出すアーセン。右腕を差し上げて伊藤をコーナーに押し込み、ボディロックからリフトしてテイクダウンした。パスを狙ったアーセンの右足を両脚で挟む伊藤。アーセンの手首を掴み、スクランブルからバックを奪った。
伊藤がシングルバックまで持ち込むも、アーセンに潰されてしまう。ハーフガードの伊藤を押さえ込み、ボディにパンチを連打するアーセン。伊藤もスクランブルからトップへ。さらにサイドまで移行する。アーセンが伊藤の体を浮かして右足を取る。立ち上がる伊藤。組むアーセン。バックに回って崩していくアーセンは、伊藤のスクランブルを潰し続ける。最後はハーフガードの伊藤に胸を合わせて押さえ込んだ。
最終回、アーセンが左ストレートを当てて左に回る。伊藤の左をかわしてダブルレッグで組んだが、差し返した伊藤にコーナーへ押し込まれた。しかし差し上げているのはアーセンだ。伊藤はアーセンを崩せず、レフェリーがブレイクを命じた。
再開後、アーセンは左に回ってボディロックで組む。コーナーへドライブし、ダブルレッグに切り替え、引っこ抜いてテイクダウン。バックコントロールからシングルレッグで伊藤に背中を着かせた。伊藤は下から三角絞めをセットアップしながら、鉄槌を打ち込む。アーセンもパウンドを落とす。コーナー際で立ち上がる伊藤が、バックについたアーセンの腕をキムラで抱えるも、セットすることはできず。そのままアーセンが伊藤の動きを封じ、最後はガブって試合を終えた。
これはいろんな意味で、相性という言葉で片づけて良いのか――。アーセンが伊藤を判定で下し、返り討ち&フライ級GPのリザーブ出場権を得た。