【RIZIN51】ワールドGPヘビー級T、優勝はソルダトキン。大晦日にライアン・ベイダーと王座決定戦
【写真】GPトーナメントとして、成功とはいえないだろう。だからこそ、今後のGPトーナメントに生きる(C)RIZIN FF
<RIZIN WORLD GP2025ヘビー級T決勝/5分3R>
アレクサンダー・ソルダトキン(ロシア)
Def.3-0
マレク・サモチュク(ポーランド)
ジャブを差し合うと、ここでもサモチュクが右カーフを蹴る。ソルダトキンがワンツー、そしてジャブを伸ばす。サモチュクは左右のローを続け、ソルダトキンはジャブで間合いを測っているか。ソルダトキンは右ボディストレートを伸ばし、スピニングバックキック。
流血したサモチュクがカーフも、ソルダトキンが近距離でヒザを繰り出し、腹と顔というコンビを見せる。さらに右フックを放つソルダトキンが右ハイ、関節蹴りを見せジャブを伸ばして足払い。尻餅をついたサモチュクが立ち上がるが、蹴りから右を被弾した。
2R、サモチュクがすぐに右カーフを蹴る。左足が紫色になっているソルダトキンは右フック、そしてリードフックを伸ばす。スピニングバックキックのソルダトキンは、右ハイを狙う。手を掴まれるとヒザをボディに入れたソルダトキンが、ミドルを蹴る。ジャブとカーフのサモチュクがスイッチする。オーソに戻したサモチュクはカーフと左フック。ソルダトキンの回転系の蹴りも距離が合わない。
素早いジャブ、力強いフックがあるがコンビネーションと、攻防一体の動きがないまま決勝も時間経過する。ソルダトキンはスピニングバックに組まれ、テイクダウンを取られる。クローズドガードのソルダトキンに対し、ガードのなかでサモチュクはコツコツとパンチを落とした。
最終回、左ボディから右ストレートを伸ばしたサモチュク。ソルダトキンがカーフを続け、サモチュクはスイッチする。オーソに戻して右カーフのサモチュクがワンツーを届かせる。距離が近づくと右ヒザを狙ったソルダトキンがシングルレッグを切る。ヒジを打って離れたソルダトキンに対し、サモチュクが前に出てヒザをみせる。テイクダウンを切ったサモチュクが、頭が当たったとアピールする。
再開後、流血が目立ってきたサモチュクの顔面にソルダトキンが右をヒットさせる。しかし、サモチュクの左前蹴りが急所に入り試合が再び中断される。再開後、サモチュクが前に出てフック。ソルダトキンのマウスピースが外れ、サモチュクが「はめろ」と伝える。残り1分を切り、サモチュクはクリンチへ。ソルダトキンが離れ、ワンツーからローを蹴る。サモチュクはシングルレッグも切られ、ワンツーを被弾。さらにワンツーを入れたソルダトキンは最後にスピニングバックを見せた。
試合終了ととともに両手を挙げたサモチュクだが、最終的には手数と精度ともにソルダトキンに譲った感はあったが……果たして。結果3-0 でソルダトキンがヘビー級トーナメントを制した。そしてサモチュクが準優勝賞金500万円、ソルダトキンは優勝賞金2000万円を手にした。