【LFA212】豪快右クロスでKO勝ち。暫定王座防衛のデグリ「初めて飛行機に乗った。LFA、ありがとう」
<暫定LFAフライ級選手権試合/5分5R>
マルコス・デグリ(ブラジル)
Def.3R2分44秒by KO
マテウス・セヴェリーノ(ブラジル)
暫定王者デグリに対し、まず右ローを蹴ったセヴェリーノ。デグリも右ローを返すと、セヴェリーノのスピニングバックキックをブロックするが、かわしきれず後退する。振りの大きなパンチでデグリを追いかけるセヴェリーノだが、すぐに間合いを取り直し勝負を急がない。そして右ロー、右ハイを狙った挑戦者に対し、デグリが左ミドルを蹴る。セヴェリーノは右オーバーハンドを空振りし、左ボディストレートを伸ばす。
互いに慎重になるなか、セヴェリーノが右ボディフックを入れる。ワンツーをバックステップでかわすデグリは、カーフ以外は余り見せない。セヴェリーノは豪快なスピニングバックキックでスリップしたが、すぐに立ち上がった。セヴェリーノが前蹴り、左ロングを伸ばす。と、体を開いて飛び込み空手流の足払いを狙うが、踏み込みが甘くデグリは姿勢も乱さなかった。最後にスイッチキックを繰り出したセヴェリーノ。タイムが来ると何やら言葉を交わし、挑発しあった。
2R開始前も、セヴェリーノの挑発するチャンピオン。セヴェリーノはワンツーで、前に出る。デグリはここから圧を掛けて、距離を詰めるとジャブ。距離は詰まったが、手は出さず結果カーフを蹴る。とデグリはジャブ、そして右ストレートをヒットさせる。セヴェリーノもジャブを返し、近い距離でパンチを交換する。ミドルを蹴ったチャンピオンに対し、ボディショットを打つチャレンジャー。
タイミングを測り、フェイクを見せるが手数は相当に少ない展開に。待ちのファイトで笑顔を浮かべるデグリに対し、スイッチキックやスピニングバックキックとセヴェリーノがゲームを動かそうとする。続いて、セヴェリーノは飛び込んで鉄槌を空振りする。最後にデグリが右を当てたが、セヴェリーノが連続で僅差のラウンドを取ったか。
3R、ジャブをまず見せたセヴェリーノが、左から右オーバーハンドを当ててダウンを奪う。続いて同じコンビネーションから左フックとスリーを見せたセヴェリーノが、デグリのダブルレッグを切る。チャンピオンは体を傾けて左ミドルハイ、続いて右を伸ばすが当たりは浅い。と、セヴェリーノの左の踏み込みにデグリがライトクロスを打ち込む。
鈍い音とともにセヴェリーノが崩れ落ち、デグリが鉄槌を連打し勝負は決した。フラストレーションの溜まる展開のなかで、狙いすましたカウンターで暫定王座を防衛したデグリは「僕は才能なんてないんだ。一生懸命に練習をしてきただけで。チャンピオンと戦いたい。統一戦だ。1週間休んで、練習に戻るよ。初めて飛行機に乗った。家族も一緒にね。この機会を与えてくれたLFAに感謝している」と話した。