【UFC125】五味が一本負け、グイダのギロチンに沈む
■第7試合 ライト級/5分3R
クレイ・グイダ(米国)
Def.2R4分27秒/ギロチンチョーク
五味隆典(日本)
コール時にブーイングも浴びた五味、対するグイダには大声援が送られる。頭を振り、長髪を振り乱し小刻みに動きながら、左へ左へと移動するグイダ。五味は姿勢を低くして、右を伸ばしていく。
グイダの振りの大きな右を冷静にかわした五味は、低い姿勢をキープしながら、一瞬、オーソドックスの構えになるが、すぐにサウスポーに戻る。すると、グイダの右ハイが、五味にヒット。一瞬、動きの止まった五味に追撃のパンチを振るうが、深追いはしない。
距離を取り直したグイダは、シングルレッグを狙うが、身を翻した五味がスタンドをキープする。ここで右ボディをヒットさせた五味。グイダは左に回りながら、再び右ハイを見せるが、これは空振りに。余分な動きが多いが、その分、予測が難しいグイダに対し、五味は冷静に中央に位置し、ジャブを伸ばす。
両者の右、左が交錯した直後にグイダがテイクダウンを狙うが、これは五味がしっかりと受け止める。今度は左ハイからテイクダウンを狙ったグイダ。ついに五味が背中をキャンバスにつける。グイダはハーフからヒザをワキに落とす。五味はグイダの首を抱えて、攻撃を遮断したが、ポイントを失って初回を終えた。
2R、やや口が開き気味の五味。グイダの動きに、神経を使っているのは明らかだ。オーソドックスの時間が長くなった五味は、ボディ狙いか?左ジャブに右を打ち込む五味、グイダは左足にシングルレッグを仕掛ける。バックへ回りつつ、胸を合わされながらスタンドに戻った五味は、この辺りでパンチで楔を打ち込まないと、体力を削られペースを掴むのが困難になる。
サウスポーに戻した五味だったが、上下に激しく体を動かすグイダを攻めあぐねる。五味の左に一瞬、後退したグイダだが、右をヒット。上下の動きに、蹴りを見せたい五味。と、ここで左ヒザを見せたが、グイダにキャッチされテイクダウンを奪われる。
ハーフガードの五味に、グイダは首を殺し、背中を付けさせる。エルボーを受けた五味は、腰を抱え肩ブリッジでスイープを狙うが、グイダは待っていましたとばかりにギロチンで待ち受ける。ガッチリと決まったギロチンに、五味は観念したかのようにタップした。
「夢じゃない。チームでやった通り動いた。ジョー・スティーブンスに狙ったギロチンだ」と語り、チームの面々の名前を上げ続けたグイダは、一本勝ちに興奮を隠せない様子だった。
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