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【NEWS】マジで?! 9月に愛知・名古屋で開催されるアジア大会で、男女2種計6階級でMMAの採用が決定

【写真】Asian Games Aichi-Nagoya2026で、こんなシーンが現実になる(C)AMMA

4日(火・現地時間)、シンガポールを拠点とするAMMA(Asian Mixed Martial Arts Assosiation)が、今年の9月に愛知県名古屋市で開催される第20回アジア競技大会でMMAを採用することを発表している。
Text Manabu Takashima

これに先立ち、アジア・オリンピック評議会(OCA)は中国のハルビンで行われていた冬季アジア大会開幕前日の2月6日(木・現地時間)に同委員会の執行委員会が行い、Street Fighter06、Pokemon Unite, Puyo Puyo ChampionsなどEsportsで採用されるゲームの発表と共に、MMAがアジア大会で採用されたことを明らかとしていた。

男子はモダンMMAの60キロ&71キロ、トラディショナルMMAは65キロと77キロで実施。

女子はモダンが54キロ、トラディショナルは60キロの2つのカテゴリーとなっている。グローブは共に4オンスのMMAグローブ着用で、ヒザ・サポーターの着用も義務化されており、モダンは男子が袖なしのラッシュガード、女子は袖あり。

トラディショナルは、かつてのゴールデントロフィーを彷彿させる袖なしの道着着用となっている。

既にOCAスポーツ委員会では2022年8月に既存のMMA組織と提携しないことを宣言しており、その際にアジア大会への出場に関してはOCA加盟国は個々の国でMMA連盟を設立し、将来的に組織されるAMMA(Asian Mixed Martial Arts Association)に加盟することを推奨していた(※AMMAは2022年12月に創立された)。

現状、AMMAに参加しているのはバーレーン、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、サウジアラビア、シリア、UAE、パレスチナ(暫定)、イラン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、バングラデシュ、インド、モルディブ、ネパール、パキスタン、スリランカ、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム、モンゴン、中国、台湾、韓国の35カ国で、日本の名前は公式ホームページ上で確認できていない。

上位の加盟国も活動母体は五輪委員会に限定されておらず、UAEでは柔術&MMA協会、カザフや台湾、カンボジア、インドネシアなどは同国のMMA協会及び連盟、中国は武術連盟が母体となっている模様だ。

日本には数々のアマMMA大会が行われているが、基本的にはプロ興行に出場するための資格を得る場であって競技運営組織としての側面はほぼ感じられない。またJOC傘下の競技名には当然のようにMMAは含まれていない。

過去にレスリング協会がUWW世界グラップリング&パンクラチオン日本代表選考会を開いたこともあるが、上記にあるようにAOCでは既存のMMA組織との連携しないことを宣言しており、JOCがMMA部門を創ることが水面下で進められているのか。五輪競技とは対極にあるといっても過言でないJ-MMAの風土にあって、半年後に名古屋で行われるアジア大会で、開催国は代表チームを出場させる状況を創ることができるのだろうか。


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