【LFA202】ウィギインズ、大流血。打ち合いを制したナイイミが、最終回は逃げ切りユナニマス判定勝ち
【写真】ナイイミは攻撃力以上に、ウィギインズの追撃を許さない防御力が目立った(C)MMAPLANET
<バンタム級/5分3R>
ファダース・ナイイミ(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.29-27.
ジェイコブ・ウィギインズ(米国)
サウスポーのウィギインズがケージ中央を取る。左ジャブを突いて左に回るナイイミ。ウィギインズはナイイミの左ジャブに右フックを被せた。ローの探り合いから、徐々にウィギインズがナイイミをケージに追い込むも、ナイイミも右前蹴りから前に出た。スイッチのフェイントを見せるナイイミの顔面を、ウィギインズの右フックが捉える。右カーフを受けたナイイミがサウスポーにスイッチしたが、すぐにオーソドックスに戻した。蹴りの打ち合いから、ナイイミが左フックを振るう。ボディに右ストレートを伸ばすナイイミ。さらに右インローを当てると、ウィギインズの足が流れる。
ここでウィギインズがパンチで一気に前に出た。ワンツーから右フックでナイイミを下がらせる。ウィギインズも右ストレートを返すが、ウィギインズの前進が強い。距離が詰まるとナイイミが首相撲で抱えるが、ウィギインズが右を突いた。一旦離れたナイイミが左スピニングバックフィストでウィギインズの動きを止める。しかしウィギインズが打ち返すと、ナイイミは足を滑らせて追撃できない。
さらにナイイミにケージを背負わせて左ストレートを叩き込んだウィギインズだが、自身も足を滑らせてしまう。ケージを背終わったナイイミがウィギインズの左ミドルをキャッチしてグラウンドに持ち込む。サイドで押さえ込み、削りに行くナイイミに対し、ウィギインズが立ち上がって打ち合いに。両者グラつくなか、ウィギインズのワンツーがナイイミの顔面を捉える。ナイイミも右ヒジを直撃させ、追撃を防いだ。
2R、鼻から出血が見られるウィギインズに、ナイイミが右の蹴りを上下に散らす。距離を詰めるウィギインズに対して距離をつくった。ナイイミが左フックで飛び込むと、ウィギインズが右を被せる。ナイイミがマットの滑りやすさを気にしている。スイッチから飛び込んだナイイミに、ウィギインズがワンツーで応じた。左に回るナイイミ、ウィギインズは右カーフを打ち込む。距離を取って体を振るナイイミだが、手数は少ない。
前に出て来るウィギインズに右ハイを見せたあと、左足で足払いを狙ったが決まらず。ウィギインズの右フックがナイイミのアゴを捉えた。動きが止まるナイイミに、ウィギインズがパンチの連打で襲いかかる。ナイイミはケージに詰まりながらも打ち返すと、ウィギインズはガードが甘く反撃を食らってしまう。再びミドルレンジに戻った両者は、ローとパンチを出し合いラウンドを終えた。
最終回、互いにローとジャブで様子をうかがうなか、サウスポーにスイッチしたナイイミの右ジャブでウィギインズがグラついた。ナイイミはミドルレンジで左ストレートを打ち下す。ウィギインズは頭部からも出血が見られる。2Rまで取っていると考えているか、右に回るナイイミは蹴りでウィギインズの前進を止めるものの、クリーンヒットはなし。
右ジャブを突いて逃げ切り態勢のナイイミに右カーフを当てるウィギインズだが、左ハイ、左ストレートは距離を取られて届かない。ナイイミも右カーフを当て、左ストレート、右ジャブ、左ハイを繰り出しながらサークリングして試合終了を待つ。互いに挑発するなか、ウィギインズはケージ中央での打ち合いを要求するも、ナイイミは中指を立てて試合を終えた。
裁定は2人のジャッジがフルマークをつけるユナニマス判定で、ナイイミが勝利した。無敗対決を制したナイイミは、これでMMA戦績を5勝0敗としている。