【RIZIN DECADE】秋元強真と挑戦者決定戦、元谷友貴「アグレッシブに、自分から作っていきたい」
【写真】10度目の大晦日、元谷はATTでの練習を重ねて成長を続けている(C)TAKUMI NAKAMURA
31日(火)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN DECADE=RIZIN49で元谷友貴が秋元強真と対戦。この試合はバンタム級王者・井上直樹への王座挑戦権をかけた一戦として行われる。
Text Takumi Nakamura
2024年の元谷は5月にDEEP後楽園大会で平松翔、9月にRIZIN48で太田忍に勝利して連勝中。太田戦後のインタビューでも語っていた通り、ATTでの練習を重ねることで着実にMMAファイターとしての成長を遂げている。
今大会ではバンタム級次期挑戦者決定戦として超新星・秋元との一戦に臨むことになったが「次期挑戦者決定戦はあまり気にしていない。秋元選手という本当に選手にしっかり勝つ」と秋元に勝つことに集中している。
──試合直前のインタビューありがとうございます。今の仕上がりやコンディションはいかがですか。
「コンディション的には凄くいい感じで来ています。9月の太田忍戦のあと(大晦日に試合が)あるかもしれないということだったので、そのつもりで準備はしていました」
──太田戦後もATTで練習していたのですか。
「はい。先月はATTで練習していて、技術的なトレーニングを続けていました。特にどこかに力を入れというものではなく、トータルで色んなところを強化してきたつもりです」
──前回取材をさせていただいた時に「アメリカに行けば行くほど気づくことがある」と話していましたが、今回はどんな気づきがありましたか。
「凄くたくさんありましたね。もっとこうした方が良いという発見もあったし、それが全部次の試合に出るぐらいの質になっているかと言うと、出るところと出ないところがあると思うんですけど、発見はありました」
──そういった発見は元谷選手が自分で気づくのか。それともトレーナーや周りの選手にアドバイスされるのか。どちらが多いですか。
「クラスを受けて技術を吸収したり、人の練習を見ていて吸収したり、気になった技を選手に聞いて教えてもらっています」
――色んなシチュエーションに学ぶポイントがあるわけですね。
「どこかで自分のものになればいいなと思って勉強しています」
──朝倉海選手と対戦したアレッシャンドリ・パントージャとも練習する機会はあったのですか。
「そうですね。今まではスパーリングしたことがなくて、ドリルで組んだりするだけだったのですが、今回はスパーする機会があって。パントージャは試合の2週前ぐらいまで練習していて、そこで何回かスパーしました。その時からすごく調子が良さそうでしたね。仕上がりは凄くいいなと思いました」
──階級は違いますが、UFC王者に触れて、そこでも刺激はありましたか。
「こういうところが強いんだなとか、いろいろ勉強になる部分があったんで良かったです」
――帰国後に試合の詳細、秋元選手と対戦することが決まったと思うのですが、秋元選手が対戦相手になることは想定していましたか。
「まだ当たらないかなと思ってたんですけど、いろんなことが重なってタイミング的に当たることになりました」
──元谷選手としてはタイトルマッチを希望していたと思うのですが、タイトルマッチがなくても試合はしたかったですか。
「そうですね。やっぱり大晦日には試合したいなと思っていました」
──改めて秋元選手にはどういう印象を持っていますか。
「本当に全てが強い。打撃が注目される部分ですけど、グラウンドも凄く上手いんで、トータルファイターだと思っています」
──例えば元谷選手は秋元選手がDEEPに出ていた頃から注目していましたか。
「その時はまだ分からなかったですけど、アラン“ヒロ”ヤマニハ選手に勝った時に、そんな選手おるんやなと思った覚えがあります」
──キャリアや年齢関係なく、強敵と戦うという認識ですか。
「そうですね。年齢は正直(関係ない)。若いからとか経験ないとか、そんなことは気にしてないですね。本当に一人の強い選手として見ています」
──今回どんな試合をして勝ちたいと思っていますか。
「いつも一緒ですけど、アグレッシブに、自分から作っていきたいなと思っています」
──元谷選手としては自分からアタックする・攻める試合が出来ると、結果的に元谷選手の強みが出る印象です。あんまり相手のことを気にしすぎないというか。
「できるだけ自分で作っていった方がやっぱりいいですね。結果を出すという意味でも」
──今回は次期挑戦者決定戦という形ですが、そこは意識していますか。
「次期挑戦者というのはあんまり気にしていなくて、秋元選手という本当に選手にしっかり勝たないといけないなという思いです」
──今年は10回目の大晦日ということで、元谷選手は大晦日にはどんな思い入れがありますか。
「10回目の大晦日に出られるというのが凄く嬉しいですし、RIZINも10年目ということですよね? 今RIZINはすごく盛り上がっていますし、ずっと試合をしている自分としても嬉しく思っています」
──元谷選手が初めてRIZINの大晦日に出たのは2015年ですが、当時のことは憶えていますか。
「憶えています。そんなにキャリアを積んだんかな、みたいな。早かったな…しか思わないくらい早かったです(笑)」
──ただATTでの話にもあった通り、まだまだ自分に伸びしろや成長を感じていますか。
「はい。結果を出すという部分では少しずつレベルアップしている段階だと思いますが、アメリカに行ってまだまだ成長できるという実感はあります」
──それでは今回の試合を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをいただけますか。
「アグレッシブに攻めて、フィニッシュを狙っていくんで、注目してください」
■RIZIN DECADE 視聴方法(予定)
12月31日(火)
午後1時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN DECADE / RIZIN49 対戦カード
<RIZINフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 鈴木千裕(日本)
[挑戦者] クレベル・コイケ(ブラジル)
<RIZINフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 堀口恭司(日本)
[挑戦者] エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)
<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者] ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者] ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花(日本)
ルシア・アプデリガルリム(アルゼンチン)
<バンタム級次期挑戦者決定戦/5分3R>
元谷友貴(日本)
秋元強真(日本)
<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)
<フェザー級/5分3R>
YA-MAN(日本)
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)
<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
芦澤竜誠(日本)
<ヘビー級/5分3R>
上田幹雄(日本)
キム・テイン(韓国)
<59キロ契約/5分3R>
神龍誠(日本)
ホセ・トーレス(米国)
<ライト級/5分3R>
矢地祐介(日本)
桜庭大世(日本)
<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
新居すぐる(日本)
<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
エドポロキング(日本)
<バンタム級/5分3R>
大雅(日本)
梅野源治(日本)
<RIZIN甲子園決勝戦/5分2R>
横内三旺(日本)
斉藤健心(日本)