この星の格闘技を追いかける

【RIZIN48】浅倉がラストファイトを勝利で飾れず。TD&ギロチンで攻め立てた伊澤は判定勝ちも悔し涙

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花(日本)
Def.3-0
浅倉カンナ(日本)

サウスポーに構えた浅倉が距離を詰める。しかし伊澤がプレスを掛けて来ると、オーソドックスに戻した。伊澤がニータップで組みテイクダウンする。浅倉の左腕を取って十字を狙うかに見えたが、伊澤が立ち上がった。浅倉も立ち上がり、パンチの打ち合いで浅倉がサウスポーにスイッチする。そのボディに伊澤の右三日月蹴りが突き刺さる。伊澤が浅倉の右足に組みつき、ニータップで倒した。

クローズドガードで守る浅倉。レフェリーがアクションをコールすると、伊澤がパウンドを落としたが、再び動きが止まるとブレイクが掛かった。スタンドに戻るとパンチを振るい合うなか、伊澤の右三日月蹴りがヒットする。左フックを当てたあと右ハイを繰り出した伊澤に組みついた浅倉だが、逆に背中を着かされてしまう。トップに回った伊澤はマウントからギロチンへ。ここは極めることができず、サイドでラウンド終了を待った。

2R、サウスポーの浅倉の顔面を、伊澤の右ストレート、左フックが襲う。続いてテイクダウンを奪った伊澤は、コーナー際で尻もちを着いた浅倉にパウンドとサッカーボールキックを打ち込んでいく。浅倉がスクランブルから立ち上がってバックに回る。正対した伊澤が切り返し、パンチからダブルレッグへ。

足をすくい、尻もちを着かせた伊澤が首を抱えながら背中を着かせる。ヒザを打ち込み、ノースサウスを狙う伊澤。暴れる浅倉の首をマウントからねじ曲げる。浅倉が耐えるとクラッチを解き、パンチを連打。背中を見せた浅倉からバックマウントを奪取し、パンチで削ってRNCへ。ここも浅倉が耐えきった。

最終回、浅倉の左ストレートに対し、伊澤がカウンターでダブルレッグを狙う。浅倉にスプロールされるも、幾度も狙う伊澤がコーナーまでドライブした。コーナー下でサイドを奪った伊澤が腕を狙うと、浅倉がスイープする。しかしボトムの伊澤が右腕で浅倉の首を抱えている。腰を上げて体重をかけた浅倉が、首を抜いてパウンドを落とすも、背中を着けたままの伊澤が足を利かせて全て防いだ。

再びガードの中に入った浅倉の顔面に、伊澤が蹴りの連打を浴びせる。それでもガードの中に入ってくる浅倉に、三角を仕掛ける伊澤。一度は三角から抜けた浅倉だが、伊澤が逆の足で組み直した。浅倉が頭を抜いて離れる。伊澤もスタンドに戻り、リング中央で伊澤が右ハイ、右ストレートからレベルチェンジでドライブした。伊澤がバックマウントからパンチを連打すると、すり抜けた浅倉もパウンドを連打して試合を終えた。

裁定は伊澤のユナニマス判定勝ち。勝者の伊澤はマイクを握り「浅倉選手、今まで女子格闘技を引っ張ってきてくれて、ありがとうございました」と述べつつ、自身は不甲斐ない試合をしたと涙を流しながらリングを下りた。リング上では引き続き浅倉の引退セレモニーが行われ、浅倉は周囲に感謝を伝え「皆と切磋琢磨してきた日々が私の青春です。今日までたくさんの応援をありがとうございました。格闘家として勝ったり負けたりで、最強でも何でもなかったですが、皆さんの応援がパワーになりました。最高の格闘技人生でした。ありがとうございました」とテンカウントを聞いた。


PR
PR

関連記事

Movie