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【UFC121】レスナー完敗でヘビー級混迷、シールズは辛勝

【写真】レスナーを撃破したベラスケス。サイズを凌駕するスピード&反応を見せ、ヘビー級戦線に新時代の到来を予感させる勝利を挙げた (提供)格闘技ESPN

10月23日(土・現地時間)、米国カリフォルニア州アナハイムのホンダセンターで開催された、UFC121「LESNAR vs VELASQUEZ」。そのメインイベントでは、王者ブロック・レスナーに、MMAパーフェクトレコードのケイン・ベラスケスが挑むUFC世界ヘビー級選手権試合が行われた。

7月のカーウィン戦では、パンチに目を背け、脆さを垣間見せているレスナー。圧倒的なサイズとパワーを誇る王者レスナーであっても、スピードと耐久力で上をいくベラスケスとの戦いは、一瞬たりとも気を抜くことはできない。

開始から飛び込んで組みついたレスナーを、パンチで迎撃するベラスケス。レスナーもテイクダウンに成功するが、ヘビー級とは思えない素早い反応で態勢を入れ替えたベラスケスは、バックからパウンドを放ち、スタンドに戻っても、レスナーにパンチをクリーンヒットさせて一気に戦局を掴む。

最後は、ヒザ蹴りで崩れ落ちたレスナーに猛攻を加えると、ほぼノーダメージで新王者に。混迷の度を増すヘビー級戦線で、スピード&反応という新しい時代の到来を見せたベラスケスが王座奪取を果たした。

また、セミファイナルでは、非UFC系ウェルター級最強の呼び声高い、元ストライクフォース世界ミドル級王者ジェイク・シールズが、マーティン・カンプマンを相手に待望のUFCデビューを迎えた。

しかし、テイクダウンとポジションで優位に試合を進めるも、中盤以降は、カンプマンにテイクダウンを潰され、終盤にはスタミナ切れを起こし、苦戦を強いられる格好となった。結果こそ、スプリットデシジョンでシールズがUFC初陣を飾ったが、この試合に勝てばGSPとジョシュ・コスチェック戦の勝者に挑戦という脚本は、リライトされる可能性も拭えない辛勝だった。

【UFC121】公開計量終了、ズッファも期待大シールズ
ジェイク・シールズ、アンデウソン&GSPを語る

<MMA情報モバイルサイト=格闘技ESPN>
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第11試合 UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R
[王者]
×ブロック・レスナー
(米国)
1R4分12秒
TKO
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[挑戦者]
ケイン・ベラスケス○
(米国)
第10試合 ウェルター/5分3R
○ジェイク・シールズ
(米国)
3R終了
判定
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マーティン・カンプマン×
(デンマーク)
第9試合 ウェルター級/5分3R
○ディエゴ・サンチェス
(米国)
3R終了
判定
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パウロ・チアゴ×
(ブラジル)
第8試合 ライトヘビー級/5分3R
×ティト・オーティズ
(米国)
3R終了
判定
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マット・ハミル○
(米国)
第7試合 ヘビー級/5分3R
×ガブリエル・ゴンザガ
(ブラジル)
3R終了
判定
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ブレンダン・シャウブ○
(米国)
第6試合 ミドル級/5分3R
○コート・マクギー
(米国)
3R1分21秒
肩固め
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ライアン・ジャンセン×
(米国)
第5試合 ミドル級/5分3R
×パトリック・コーテ
(カナダ)
3R終了
判定
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トム・ローラー○
(米国)
第4試合 ウェルター級/5分3R
×マイク・ガイモン
(米国)
1R1分14秒
アナコンダチョーク
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ダニエル・ロバート○
(米国)
第3試合 ライト級/5分3R
○サム・スタウト
(カナダ)
3R終了
判定
ポール・テイラー×
(米国)
第2試合 ミドル級/5分3R
○クリス・カモージー
(米国)
3R終了
判定
ヤン・ドンイ×
(韓国)
第1試合 ヘビー級/5分3R
○ジョン・マドセン
(米国)
1R1分48秒
TKO
詳細はコチラ
ギルバート・アイブル×
(オランダ)
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