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【Combate Global】マルコス・ヨレーダのジャブで削られた山田聖真、TDを奪えず0-3で敗れる

<ウェルター級/5分3R>
マルコス・ヨレーダ(メキシコ)
Def.3-0
山田聖真(日本)

左ジャブを伸ばし、右ローを蹴る両者。ジャブを受けた山田が組んで、ケージにヨレーダを押し込む。押し返して離れたヨレーダがジャブを続ける。山田はシングルレッグでケージに押し込むが、組み替えようとしたところでヨレーダが距離を作る。ヨレーダのジャブに組みにいく山田は、なかなかテイクダウンが奪えない。この形で試合をリードしたいが、ヨレーダが巧に防御し自ら間合いを取り直した。

打撃の間合いに戻ると、ヨレーダがジャブを有効に使って試合を支配する。右はガードした山田はワンツーで詰めるが、逆にフックを打たれる。ジャブで削られ、シングルレッグで組んでもTDを奪えない山田は鼻血を流しながら、ヨレーダを挑発する。ヒザを見せて前に出た山田だが、ヨレーダはジャブを続けてスピニングバックフィストを当てる。山田もステップインに右を合わせ、残り30秒で小外でテイクダウンを決める。ヨレーダはすぐに立ち上がり、左腕を差してケージへ。離れ際に右を放った山田だが、初回は落とした。

2R、近い距離でカーフを見せた山田。ヨレーダもカーフを返して、ジャブを入れる。山田も左を合わせ、ショートのコンビを繰り出す。ヨレーダはジャブ以降に威力のあるパンチがなく、山田は懐に入っていきたいところだ。パンチと足払いの連係の山田は、アッパー&ジャブを被弾すると右を額で受ける。山田は組みのフェイクを見せ、ヨレーダを反応させる。それでも距離を取るヨレーダのジャブが続き、山田はステップインから右カーフを蹴りこむ。

と、山田は右ロングをヒットさせ、組みのフェイクが功を奏し始める。さらに右オーバーハンドを狙った山田が、ワンツーで距離を詰める。残り90秒、ヨレーダはひたすらジャブを続けるも、山田は右を見せて組みつく。シングルで前方に崩しにかかるが、ヨレーダは倒れずに離れる。打撃の間合いでも右を振り、後ろ回し蹴りを見せるなど攻める姿勢を見せた山田は、最後の右を当てた際に逆に右ストレートを被弾し、バランスを崩してしまった。

最終回、山田は右ロー、ヨレーダは左ジャブから右を振るう。走って前蹴りも、ヨレーダは外してジャブを伸ばす。左ハイもさほど威力がないヨレーダは、右を当てるがポイントゲット以上の攻撃は仕掛けない。山田は2Rほど動きがないなかで、シングルレッグへ。ケージに押し込むが、もうヨレーダは時間を使うフェーズに入っているか。

残り半分で離れたヨレーダがスピニングバックフィスト、ガードした山田は手数でも遅れを取っている。逆にヨレーダはスピニングバックキック、そしてバックフィストと見栄えの良い攻撃でスコアしていく。ここで組みに転じたヨレーダがバックに回って、山田を前方に崩すと右足を束ねていく。立ち上がり、胸を合わせて離れた山田はローを蹴るが、距離を詰めて打つことはなく、最後はヨレーダが間合いを外すと両手を広げてタイムアップを迎えた。

結果、ヨレーダが3-0で判定勝ちし――日本勢は0勝2敗でメキシコに下った。


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