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【UFC ABC06】馬力のシャオ・ロンに苦しんだイ・チャンホが、腹へのヒザでRoad to UFCバンタム級制す

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
イ・チャンホ(韓国)
Def.2-1:29-18.29-18.28-29
シャオ・ロン(中国)

既に新シーズンが始まっているRoad to UFCだが、サウジアラビアで前シリーズのバンタム級決勝戦が組まれた。シャオ・ロンの負傷で4カ月遅れで、拳を交えることとなったイ・チャンホ──両者が使用する赤いMMAグローブは、まだUFCファイターでないことを示している。

いきなり跳びヒザを見せたシャオ・ロン。一瞬、迷いが見られたようなイ・チャンホは左フックを放ち、動きを取り戻す。組んだシャオ・ロンがケージにイ・チャンホを押し込むが、体を入れ替えられヒザをボディに受ける。もう一度、押し込み返したシャオ・ロンがヒザ蹴りからエルボーを打ち込んで離れる。すぐにクリンチ戦に戻ると、シャオ・ロンがここでもエルボーを入れ、ヒザ蹴りのイ・チャンホをボディロックでテイクダウンする。

スクランブルでバックを譲らずにシングルを仕掛けたイ・チャンホだが、テイクダウンは奪えずケージに押し込まれる。シングルを切ったイ・チャンホは小手上げを切って、ヒザをボディに突き刺す。首相撲からヒザを2度決めたイ・チャンホだが、ダブルレッグを聞かれて残り1分に。離れぎわに左を当てたイ・チャンホは、シャオ・ロンのシングルを切りパンチからダブルレッグへ。シャオ・ロンはここもスプロールすると、近い距離でヒザを受けながら左フックを当てた。イ・チャンホは首相撲を続け、時間に。

2R、首相撲のイ・チャンホは左の蹴りでバランスを崩して、がぶりからケージに押し込まれる。離れて打撃の間合いでもシャオ・ロンがエルボーを決める。ケージ際から離れたシャオ・ロンが右ミドルハイをガードの上から蹴る。さらに右を入れたシャオ・ロンが、前に出てくるイ・チャンホにアッパーを決める。

馬力で上回るシャオ・ロンはイ・チャンホのスピングバックフィストをかわして、ダブルレッグでドライブ。イ・チャンホも倒れずに、体を入れ替えてボディにヒザを突き刺す。離れた両者、組んでダーティボクシングのシャオ・ロンは、首相撲&ヒザのイ・チャンホをテイクダウンし尻もちをつかせる。すぐに立ち上がったイ・チャンホは、テイクダウン狙いのシャオ・ロンのボディにヒザを続け、効かせてきたか。ヒザをついてダブルレッグでダメージを誤魔化したシャオ・ロンは、ケージに押し込まれ状態でラウンド終了を迎えた。

最終回、ポイントではリードを許しているであろうイ・チャンホだが、腹を効かせており逆転の目はある。この組んでの打撃戦から、シャオ・ロンがケージにイ・チャンホをおしこむ。鋭いヒザを続けるイ・チャンホはテイクダウン狙いを切り、逆に低い姿勢で組んでボディロック&小外掛けてでヒザを掴かせる。

立ち上がったシャオ・ロンだが、バックを許すとイ・チャンホが背中に飛び乗る。前方に落とそうとしたシャオ・ロンに対し、イ・チャンホは腕十字からアームロックへ。シャオ・ロンが腕を抜き、スクランブルから逆にバックをを取る。乗り過ぎのバッククラブも足をフック下シャオ・ロンが、胸を合わさないように動くと、イ・チャンホが立ち上がる。残り90秒、互いに疲弊したなかでのクリンチで、シャオ・ロンがエルボーを決める。

イ・チャンホはヒザ蹴りも、組まれてケージを背負う。ケージ中央でも首相撲、左右のフックを振るうイ・チャンホは相当に疲れている。シャオ・ロンは最後の10秒の打ち合いで2度右を決めてタイムアップに。ジャッジの裁定は割れ、イ・チャンホに凱歌が挙がった。

勢いはシャオ・ロンだったが、ヒザが評価されたか。「思った以上に強かったです。もっと強くなって戻ってきます。スタミナが強味だけど、もっとスタミナをつけて良い選手になります。作戦じゃなかったけど、クリンチが強いのでヒザを使いました」とRoad to UFCバンタム級ウィナーは話した。


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