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【Road to UFC2024Ep03】ダウンを奪ったヤン坊が、組みの攻防後に足を止めて打ち合い──2RにKO負け

<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
Def.2R0分51秒by KO
雑賀ヤン坊達也(日本)

キ・ウォンビンが₋150でフェイバリットというなか、ヤン坊はジャブからローを蹴る。キ・ウォンビンも右ローを返し、ヤン坊はそのローにパンチを回せて右を打ち込む。右に続き、左も打ち込んだヤン坊はダウンを奪うと、グラウンドには固執せずキ・ウォンビンが左右のパンチを入れる。組まれたヤン坊の小手投げは腹ばいに終わり、続くキ・ウォンビンのテイクダウン狙いも同体でスタンドに戻る。

ケージ際のクリンチでダメージの回復を図るキ・ウォンビンが、ボディロックテイクダウンを決める。ヤン坊はケージ際に移動し、息を整えているか。右足を束ねられ、細かいパンチを受けながら立ち上がったヤン坊はケージを背負ってテイクダウンを防ぐと体を入れ替える。今度はキ・ウォンビンが小手投げを見せ、ヤン坊が殴る。離れると足を止めての打ち合いが始まり、打たれ弱くなったと思われたキ・ウォンビンが殴られても前に出て左右のフックを打ち続ける。明らかに被弾し過ぎがヤン坊、ラウンドは取ったがダメージが心配だ。

2R、右を入れたキ・ウォンビンが左も決める。ヤン坊も打ち返すが左フックから右を被弾し、ダーティボクシングでも打ち込まれる。キ・ウォンビンは完全に勢いづき、パンチを纏めると体が沈み始めたヤン坊を見てレフェリーが試合を止めた。

序盤のダウンを奪った展開から、なぜあそこまで打ち合ったのか。Road to UFCが、ヤン坊の磁場を狂わせてしまったのか。この戦い方はヤン坊が積んできたMMAとは思いたくない──勿体ない試合運びだった。


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