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【Road to UFC2024#01】安藤達也、チュウ・カンチエにダウンを繰り返し完敗。準決はチュウ×原口に

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
チュウ・カンチエ(中国)
Def.3-0:30-25.30-26.30-26
安藤達也(日本)

掛け率-125でフェイバリットの安藤は、腰を落としたワイドスタンスでハイキックを誘ってスウェイでかわす。ワンツーで前に出た安藤だが、左を被弾してバランスを崩す。蹴りから組んで首相撲のチュウ・カンチエは離れて、右ストレートを届かせる。安藤はさらに右を被弾して姿勢を乱すなかでシングルレッグを切られる。パンチを被弾する場面が多い安藤は、飛び込んで右を伸ばすがチュウ・カンチエはそこを見ている。

チュウ・カンチエは右インロー、そして待ちの態勢から右ミドルを決める。スピニングバックフィストを空振りした安藤は、またも右を受ける。さらに右ハイを狙ったチュウ・カンチエは組みから離れると、安藤のアッパーをかわす。飛び込むパンチを見られ、左フックをヒットされた安藤は右ストレートで腰が完全に落ちる。組んでバックから殴るチュウ・カンチエ、安藤は思い切りオーバーハンドを振るってタイムアップを迎えた。10-8が妥当、安藤は厳しい状況に置かれた。

2R、解説のアラン・ジョーバーンが「安藤のセコンドは、技術的な指示が必要だ」と指摘する。待ってカウンター、ここを突破口に追い打ちをかけるチュウ・カンチエが、逆に待つようになった安藤に右ストレートを当てる。右ミドルを蹴られた安藤は、右ストレートで後方にダウン。シングルを潰され、立ち上がり際に後方から蹴りを受けそうになる。

攻め急がないチュウ・カンチエは、しっかいと間合いを測る。安藤は口を開いて、ヒザが泳ぐなかで左を伸ばす。チュウ・カンチエのエルボーに右を合わせた安藤は、足を止めての打ち合い──も、チュウ・カンチエがキャリを取り直す。そしてカウンターを入れたチュウ・カンチエは、乱打戦に応じない落ち着いたファイトを続けると右ボディストレートを決める。これで体が折れた安藤は、三日月を蹴られいよいよ厳しい状態で最終回を迎えることとなった。

3R、左ジャブをまず入れたチュウ・カンチエが、左ローを蹴る。ワンツーをかわされた安藤は、距離を詰めることができない。チュウ・カンチエのステップインに、下がって重心が浮いた状態でパンチを振るっていては、当たってもダメージを与えることは難しい。チュウ・カンチエは余裕をもって、危険をおかさず安藤の前進をかわす。ここにきて腹を攻めるチュウ・カンチエはインローからジャブ、さらに右ストレートを伸ばす。

残り1分を切り、カウンターの右を入れたチュウ・カンチエに対し、安藤がパンチを強振するもバックに回れ、放り投げられ時間に。チュウ・カンチエは大差で判定勝ちし、準決勝の原口伸戦について、「アゴをしっかりと守って、俺がKOするから」と話した。

安藤は事実上のラストチャンスで見せつけられた現実を、どのように受け止めるのだろうか。


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