【DEEP Osaka Impact2024#02】前薗渓&濱口奏流、大阪レスリングコンビが地元で上位進出を賭けた試合へ
【写真】粗削りだが、いまだDEEPフェザー級で無敗の前薗渓(C)SHOJIRO KAMEIKE
18日(木)、6月2日(日)に大阪市住吉区の錦秀会 住吉区民センター大ホールで「DEEP OSAKA IMPACT 2024 2nd ROUND」が開催されることが発表された。
Text by Shojiro Kameike
同大会では安谷屋智弘×濱口奏流の3Rマッチが行われるほか、谷岡祐樹と前薗渓といったDEEP大阪を中心に戦う期待の若手ファイターが出場する。
前薗は柔道、レスリングをベースにプロMMAデビューから6戦無敗。DEEP大阪大会で5連勝後、今年3月には初めて念願だった東京で戦い、ウズベキスタンのアシルベックをRNCで下している。アシルベックの右をもらって動きが止まる場面はあったものの、豪快なバックスローでテイクダウンし、キッチリとフィニッシュした。スタンドレスリングと投げの強さは、さすがグレコローマン出身というべきところか。
その前薗が「大阪大会凱旋」という形で、ボンサイ柔術のペレイラ・ユウジ・ラファエルと対戦する。ペレイラは大阪ACFで2勝1敗というMMAレコードを持つ。長いリーチを生かしたジャブとミドルからテイクダウンに至る流れが速いのが特徴だ。まだキャリアが浅いだけに、前薗を相手にどこまで組みで仕掛けることができるか。迎え撃つ前薗にとっても、ここまでグラウンド勝負が中心のファイターとの対戦経験はない。DEEPフェザー級戦線でトップグループに絡むためにも、ここはグラウンド力を示しておきたいところだ。
唯一の3R戦では、60キロ契約でベテランの安谷屋が濱口と対戦することに。濱口は2022年にDEEPフューチャーキングトーナメントで優勝。前薗はレスリング時代の先輩にあたり、今でも練習を共にしている。昨年7月にマルザヘンペーソクをRNCで下したあと、同年11月に風我との対戦が決定していたが、この時は濱口の練習中の怪我で試合が中止となっていた。濱口にとっては、安谷屋に勝利すればトップ戦線に食い込むことになるだろう。安谷屋としても福田龍彌の階級アップで新しい展開となっているDEEPフライ級で生き残りを賭けた一戦となる。
また、大阪の剛腕ファイター谷岡祐樹は、7日に愛知大会で吉田陸にKO勝ちしている切嶋龍輝と激突する。元DEEP KICK王者の谷岡は相手をなぎ倒すパンチャーだ。対する切嶋は吉田陸戦で正確なジャブとストレートで相手を削った末に、ダウンを奪ってストップを呼び込んでいる。タイプが異なるパンチャー同士の一戦は、切嶋が谷岡のガードの間を突き続けるか。あるいは谷岡がカウンターかクロスで倒すかが興味深い。