【DEEP Nagoya2024#01】バック奪取もコーナー&ロープの難しさ。TD取れない中西から松岡が判定勝ち
【写真】ジャッジ三者ともドロー&マストでのスプリットで勝利を手にした松岡(C)NOB YASUMURA
<フライ級/5分2R>
松岡疾人(日本)
Def.2-1:19-19must松岡. 19-19must松岡. 19-19must中西
中西哲生(日本)
打撃を見せてテイクダウン狙いの中西に反応した松岡が、左ハイをガードして拳を振るう。松岡は右ボディストレートを入れ、中西も左ジャブを返す。ローに合わされたシングルレッグを切った松岡は左に回りつつ、右カーフを蹴りワンツーにつなぐ。
中西はダブルレッグからロープに押し込みコーナーへ。ワキを潜ってバックに回るが、なかなかテイクダウンは奪えない。
後方からのパンチに切り替えた中西は、頭をロープの外に出した松岡が一気に離れると逆に打撃の攻防からシングルで尻もちをつかされる。すぐに立ち上がった中西はダブルレッグを決めることができず打撃戦に応じた。
最終回、前蹴りをアゴ先に届かせた中西は、左リードフックをかわし右ハイへ。ブロックした松岡は左フックにダブルレッグを合わされ、テイクダウンを奪われるとバックを許す。頭をロープの外に出してテイクダウンを防ぐ松岡、ここがリングMMAらしい攻防だ。
後方からハイクロッチに切り替えた中西だが、やはり頭が外にあると後方にも、前方にも崩せない。それでも中西はバックを取り続けるが、松岡は胸を合わせてヒジを狙う。すぐに胸を合わせた中西がコーナーで右ヒジを放つ。このタイミングで松岡が離れて、リング中央を取る。
残り90分を切り、勝負所でスピニングバックフィストを空振りした中西。松岡のパンチのクリーンヒットはない。中西はパンチを見せて組みつくとコーナーでヒザを入れる。距離を取った松岡がボディストレートを打ち、飛び込んで左を当てる。ワンツーで前に出る松岡がシングルレッグへ。尻もち状態で鉄槌を落とした中西はゴングとともに勝利をアピール──も、三者ともマストとなったスプリット判定を落とした。