【Shark Fights13】ベルギー人セフィジーヌ、ラーソン越え
<ウェルター級/5分3R>
タレック・セフィジーヌ(ベルギー)
Def.3R終了/判定3-0(30-27、30-27、30-27)
ブロック・ラーソン(米国)
【写真】WEC王座挑戦経験があり、UFCではマイク・パイルに肩固めで一本勝ちを奪っているラーソンを撃破したベルギー人ファイター=セフィジーヌ。今後が楽しみな一人だ (C) KEITH MILLS
チーム・クエストで練習を積むベルギー人MMAファイターのセフィジーヌ、ラーソンともにサウスポーの構え。カウンター狙いのラーソンは、セフィジーヌのパンチに対しフックを放ちながら前進するが、反対にパンチを受けてしまう。再び距離を取り直したラーソンはカウンター狙いも、またもセフィジーヌの右を貰う。前に出て、プレッシャーを与えるセフィジーヌは右アッパーを入れ、徐々にプレッシャーを与えていく。
と、前に出てきたセフィジーヌをシングルレッグで捉えたラーソンが、ケージに押し込む。テイクダウンに結び付けられないラーソンは、引き込んで足関節を見せるが、セフィジーヌがトップを奪い、強烈な右パウンドを落とす。アームロックの態勢でパンチを防ぐラーソンだが、セフィジーヌは右のパウンドも見舞っていくと、このままトップをキープしたまま初回を終える。
2R、打撃でプレッシャーを与えるセフィジーヌはスイッチし、オーソドックスの構えから右ストレートをヒットさせる。さらに左ローを蹴り込み、サウスポーに戻すと、ここでも伸ばす腕はライトハンドだ。
左フックで迎え撃ちたいラーソンだが、このスイッチで標的を失いがちになる。右ハイを見せるなど、さらに攻撃を散らすセフィジーヌのヒザ蹴りをキャッチしたラーソンだが、なかなかテイクダウンに結び付けることはできない。
両ヒザをついてなお、セフィジーヌにエスケープを許したラーソンの疲れが目立ってきた。口は半開きにし、肩で息をするラーソンは、パンチを打つと自らバランスを乱してしまう。
最終回、スイッチを繰り返し左右のローを見せるセフィジーヌは、ラーソンに右ストレートを伸ばし、前蹴りを見せ、完全にペースを握る。と、左右のフックを受けたラーソンが、しゃがみ込むようにテイクダウンを狙う。
距離をとり、立ち上がったラーソンに右ハイを見せたセフィジーヌだが、これは空振りに終わる。これまでのラウンド以上にスイッチが増えたセフィジーヌ、ラーソンのテイクダウン狙いのシングルレッグは、自らを疲れさせるだけで、功を奏さない。
残り試合タイム2分半になり、結局引き込んだラーソン。ハーフガードを取るも、セフィジーヌのエルボーを顔面に受ける。上体を起こしエルボー、パウンドを落とすセフィジーヌは、そのままラーソンに反撃の機会を与えず試合を終えると、観客の反応は鈍いものの、ステップアップにつながる文句なしの判定勝ちを得た。