【Shark Fights13】ビルフォート、堅くヴィラセニョール下す
<ミドル級/5分3R>
ダニーロ・ビルフォート(ブラジル)
Def.3R終了/判定3-0(30-27、30-27、30-27)
ジョーイ・ビラセニョール(米国)
【写真】ビラセニョールを判定で退けながらも、テキサスファンのブーイングを浴びたビルフォート (C) KEITH MILLS
前に出てきたビラセニョールに、大振りの右フックを見せるビルフォートは、直後にテイクダウを奪い、ハーフガードから肩固めを見せる。肩固めの態勢は解けたが、すぐにパスガードに成功したビルフォートは、ハーフに戻されると、ビラセニョールの骨盤のあたりにヒジを落とす。
立ち上がり、体重を掛けるようにパウンドを落とすビルフォートの試みを、上体をずらしてノーダメージで切り抜けたビラセニョールだが、ガードを強いられた状態が続く。ビルフォートは脇差しバスからサイドを奪い、ビラセニョールがすぐにハーフガードに戻す。
残り40秒となり、立ち上がることに成功したビラセニョールは、右アッパーを見せるが、逆に右フックを受ける。バックキックで足を滑らせたビルフォートは、1R終了間際にテイクダウン狙いから引き込みと、勿体ない攻めを見せてしまう。
2R、スタンドでプレッシャーをかけるビラセニョール、左を伸ばすとビルフォートは真っすぐ下がる。ビラセニョールのアッパーに、ビルフォートはヒザを合わせると、続いて放たれた右で、足下が滑るのか、ビラセニョールが尻もちをついた。
ビラセニョールのフライングニーのあと、粗いフックの連打から、1Rに続きテイクダウンに成功したビルフォート。ビラセニョールのバタフライガードに、パウンドを落とす。ビルフォートはケージを背に立ち上がろうとするビラセニョールの頭をケージ中央に向け、マウントを奪取。直後にビラセニョールは足を戻すが、これだけ背中をマットにつけて戦うと、ジャッジの印象は悪くなっているはずだ。
足を抱えて、パスを狙うビルフォートはパスからニーインザベリー、足を戻されたところで2R終了を迎えた。最終回、右アッパーから左ボディを見せたビラセニョールに対し、距離を取ったビルフォートは右ローを蹴り込む。
ビルフォートを金網に押し込んだビラセニョールは、柔道流内股を耐えバックへ回る。胸を合わせたビルフォートは、ケージを背にしてテイクダウンを許さない。ケージ際で態勢を変える両者、体を捻りビラセニョールがテイクダウンに成功する。
バタフライガードから、隙を作り足関節を仕掛けたビルフォート。これを凌がれると、クローズドガードからヒップスローを仕掛けるが、汗で滑る3Rにこのような攻撃を成功させるのは難しい。
立ち上がりパウンドを落としたいビラセニョールだったが、粘っこい攻防に集中力が切れたか、無謀に反転しながらジャンプを試み、着地と同時にバックを奪われてしまう。ガードを取ったビラセニョールから、試合終了20秒前にマウントを奪取し、パウンドを落としたビルフォート。ビラセニョールは足を一本戻すのが精いっぱい、劣勢のまま15分間の戦いを終えた。
ケージに登り、ATTフラッグを纏うビルフォートにテキサスの観客はブーイングを送ったが、ジャッジは3者とも30-27で彼を支持。WEC&UFCミドル級ベテランのビルフォートが、エリートXC&ストライクフォースのミドル級出場経験のあるビラセニョールを判定で下した。