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【Gladiator CS01】フライ級T準々決=和田戦へ、チェ・ドンフン「韓国では面白くない、退屈、慎重だと」

【写真】試合のときほど、決めていないですが──インタビュー中のチェ・ドンフンはよく笑う青年で。なんとなく、部屋の様子が格好良かったです (C)MMAPLANET

16日(金)、配信に特化して開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES01「Bang vs Kawana Ⅱ」の第一試合でチェ・ドンフンが和田教良と、GLADIATORフライ級王座トーナメント準々決勝で戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年12月に初来日を果たし、久保健太にKO勝ちを収めたDouble GFCフライ級王者は──訊くところによると、そのDouble GFCでの防衛戦よりも同トーナメントを選択したとも伝わってくる。

しっかりと相手を見る目と洞察力を持ち、危険を回避できる力があるが故に韓国のでは受けが良くないと話したイケメン王者は、二本目のベルトを狙いつつ、日本から世界に飛び立とうとしている。


──来週の金曜日に日本で2度目の試合が控えています(※取材は10日に行われた)。今の調子を教えてください。

「今、減量中で9キロほど体重を落としている際中です。もう残り2キロほどなので、良い状況です」

──自他ともに認めるイケメンファイターも、減量中は無精ひげが残っているようですね(笑)。

「ハハハハ。試合の日にはしっかりと髭も剃って、きれいな頭にして臨むつもりです。ただ、計量まではこのままでいて相手にタフな印象を与えようかと思っています」

──押忍。フライ級王座決定トーナメント準々決勝を戦うことになりましたが、12月9日の試合はしっかりとKO勝ち。同時に勝負を急がず、堅く戦ったという意見も聞かれました。

「そうですね、コンディションがそれほど芳しくないというのはありました。それでも初回からコンスタントにパンチを入れることができていたのですが、久保選手はずっと目が死んでいなかったです。

自分の理想のファイトスタイルは、確実に倒せるときに仕留めに行くというモノです。無暗やたら倒しに行かなかったのは、久保選手の頑張りがあったからです。なので手堅く戦ったという印象を与えたのかもしれないです」

──逆にだからこそ、チェ・ドンフンという選手は強いという声もありました。

「そのように評価をしてもらえると、凄く嬉しいです。韓国では面白くない、退屈、慎重だと言われることもあるので。だから、そんな風な反応があるというのは意外だし、嬉しくもあります」

──それはきっと日本のファンの方が、韓国のファンより目が肥えているんだと思います(笑)。

「アハハハハハ。でも、確かにそんな雰囲気があるとは感じました。GLADIATORで戦う前から思っていたことですが、実際に日本で戦ってみて格闘技に対する文化、リスペクトがあると日本のファンから感じました」

──久保選手との試合、個人的に印象に残っているのは3Rに必死の思いで前に出た久保選手のパンチを被弾したら、そこから逆に前に出て攻勢に転じた点です。ここ一番の気の強さが見えました。

「久保選手が反撃に出た時、自分ではそれほど攻撃を受けたつもりはなかったです。ただ、あの久保選手の戦う姿勢と向き合って、ここは退いてはいけないと強く思ったんです。でも、本当に気合の入ったベテラン選手……意地を感じました。そこについても、前に出た自分のことを認めてもらえるのは本当に嬉しいことです」

──今回も年齢的にはベテランの和田選手が相手ですが、どのような印象を持っていますか。

「前回、和田選手の試合はアップのために余り見ていなかったです。今回の対戦が決まって動画をチェックした印象は、特別に何かが強いという印象は余りなかったです。和田選手のように完全なグラップラーと戦うのは初めてなので、自分の組み技がどれだけ通用するのか、テストのような試合になるので楽しみです」

──切って殴る。組みにつき合う、どちらでしょうか。

「まだ作戦は立てていないのですが、一応XXXXXXXXXを狙おうと思っています。そして、自分のグラップリングを披露できればと思います」

──いや、それは試合前に公言されても書けないですよ(笑)。

「あぁ、そうですね。アリガトウゴザイマス」

──一方で和田選手は「強い相手だからやりたい。ただそれだけです」と言っていました。

「その気持ちに応えるように、フルパワーで立ち向かいます」

──3月3日に残りの準々決勝3試合が行われます。メンバーは把握していますか。

「ハイ、SNSをチェックしました。元チャンピオン、久保選手、モンゴル人選手、ONEチャンピオンシップで戦っていた選手、そしてイ・スンチョル選手がいましたね。彼らを見て、ビビるようなことはありません。まずは初戦を勝って、残りの試合で勝ち上がってきた選手たちと良い試合をするようにします」

──決勝は韓国人対決になるかもしれないという予想も既にされています。

「イ・スンチョル選手が決勝に残って欲しいですね。彼は当然のように決勝に残るでしょう。体格は決して大きくないですが、ウェルラウンダーで簡単に倒せる選手ではないです。韓国人の強さをイ・スンチョル選手との決勝で見せたいです」

──では今回の大会は配信専門大会で韓国でもYouTubeでも視聴されますが、どのような試合をしたいと思っていますか。

「お客さんがいないイベントだとは聞いています。でもお客さんの有無に関係なく、戦うべき相手が目の前にいるのでそこに集中します。それとこんなに素晴らしいイベントを無料で配信してくれるTHE1TVに感謝しています。絶対とはいえないですが、面白い試合をするつもりです。

第1試合。自分と和田選手の試合が大会を盛り上げるオープニングに相応しいファイトになると期待されているからだと聞きました。そのように言われると、張り切りるのみです。それとボーナスを取りに行きます!!(笑)」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「久保選手との試合以降、日本のファンからたくさん応援を貰えるようになりました。熱い試合をして日本のファンに喜んでもらえる──そして世界的なファイターになるので、応援よろしくお願いします。試合を見て良かったと思ってもらえる戦いをします!!」

■視聴方法(予定)
2月16日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS01対戦カード

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]パン・ジェヒョク(韓国)
[挑戦者]河名マスト(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
竹内稔(日本)

<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
アン・ジェヨン(韓国)

<Progressフォークスタイルグラップリング88キロ契約/5分2R>
グラント・ボクダノフ(日本)
大嶋聡承(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
和田教良(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

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