【UFC118】エドガーがBJのリベンジ許さず、王座初防衛
■第10試合 UFC世界ライト級選手権試合/5分5R
[王者]フランク・エドガー(米国)
Def.5R終了/判定
[挑戦者]BJ・ペン(米国)
勢いよく前に出た両者。プレッシャーを掛けるBJがショートアッパーをヒットさせるも、構わず組みついたエドガーが先制のテイクダウンを奪う。スイープを仕掛け、腕十字を狙いかけたBJだが、ガードを取り直し、エドガーの骨盤に両足を置くと、バタフライガードでエドガーを浮かせて空間を作り、スッと立ち上がった。
スタンドに戻っても、細かくパンチを打ち込み、BJに組み付くと押し倒すように尻餅をつかせ、立ち上がってもバックから抱え上げて豪快にテイクダウン。ここも、すぐに立ち上がるBJだったが、エドガーも深追いはしない。スタンドでは、パンチやローを放っていくエドガーに、オクタゴン中央を位置取るBJもジャブを返していく。
2R、ジャブから左ハイ、ローをみせるBJ、エドガーが前に出てくればアッパー、左フックを合わせる。すると、BJの左足にシングルを仕掛けたエドガーに対し、今度はBJが突き放す。エドガーがパンチを放ったところで、ジャブを伸ばすBJだが、ラウンドの半分が経過すると、エドガーは再びシングルへ。一気にケージまで詰め、テイクダウンに成功するも、BJはすぐに立ち上がった。
3R、小刻みにジャブを放つエドガーは、パンチからBJの前足を捕獲、切られてもヒザ蹴りを放っていく。ワンツーから首相撲、ヒザ蹴りを狙うBJに、エドガーは鋭い左のインロー、やや強引な左右のフック、ワンツーで前進するなど攻撃に力がこもる。
残り1分半、ダブルレッグからBJをケージに詰め、突き放されてもフックを当てていったエドガー。すかさずBJに組み付き、再びケージに詰めていった。
4R、エドガーのパンチをかわし、タイミングよく組み付いていったBJは足を掛け、この試合初めてテイクダウンに成功する。マウントを奪いかけるも、ガードに戻したエドガーは、BJがパスを狙ったタイミングで一気に立ち上がった。
すると、ローのカットで前足を上げたBJの奥足にローを決めたエドガーは、足払いのような格好でBJをマットに寝かせた。ガードで上を取ったエドガーがパウンドを落とすも、BJは下からラバーガードやハイガードをとる。だが、この足を振り落とすと、折り畳んできたBJの足を振り払い、エドガーは強烈なパウンドを叩き込んだ。
最終回、インローからパンチを放っていくエドガーから、その片足を抱えテイクダウンに成功したBJ。エドガーの立ち上がり際を追いかけ、バックをうかがったが、上をとったのはエドガーだった。
ガードで上になり、BJの脇腹、顔面にパンチを打ち分けたエドガーに対し、立ち上がりたいBJは、エドガーのリストを掴んで、スイープを狙う。続いて、ケージを背にして立ち上がったBJ。残り1分を切るとエドガーはタックルを狙ったBJをがぶって、ヒザ蹴りを放つなど、微妙な裁定となった4月の対戦とは異なり、終始優勢に試合を進め、判定の結果、ジャッジ三者50-45を付ける3-0で初防衛に成功した。