【MGL-1FC20】北米プレリミ負け知らずのハタンバータルを圧倒、ナムナンバヤルが新ライト級王者に
<MGL-1 FCライト級王座決定戦/5分5R>
ナムナンバヤル・トール(モンゴル)
Def.3R2分58秒 by TKO
ハタンバータル・フーヘンフー(モンゴル)
サウスポーのナムナンバヤルがワンツーで前に出ると、ハタンバータルが右をヒット。ナムナンバヤルは怯むことなくワンツーで左を打ち込みダウンを奪う。ハタンバータルもすぐに立ち上がってクリンチへ。ここからケージ際の攻防が続き、押し込んだナムナンバヤルが右のパンチを入れ、ダブルランダ―フックの状態に。ボディロックテイクダウンを耐えるハタンバータルだが、小外掛けでテイクダウンを奪われる。
勢いよくパウンドを落とすナムナンバヤルは、一度呼吸を落ち着け左のパンチを打ちこむ。ハタンバータルは半身になって立ち上がると、右ハイへ。ナムナンバヤルがキャッチしてテイクダウンも、寝技にはいかずスタンドで待ち受ける形で組んでパンチ、ヒザを繰り出す。ハタンバータルもヒザを返すが、距離ができるとナムナンバヤルの拳の圧力が明らかに上回っている。とナムナンバヤルは、ローで姿勢を乱したかと思いきや、そのままダブルレッグでテイクダウンに成功する。下で殴られる展開のなかでハタンバータルは、クローズドガードを取ってラウンド終了を迎えた。
2R、すぐにクリンチの攻防となり、ナムナンバヤルがハタンバータルをケージに押し込む。ワキを潜ってバックに回ったナムナンバヤルは、後方からヒザを顔面に打っていく。正対したハタンバータルは離れるが、ワンツー、左フックを被弾する。ナムナンバヤルは右ミドルを掴んでテイクダウンも、ここもすぐにスタンドを選択する。ハタンバータルはまたも右ミドルをキャッチされて倒されると、ナムナンバヤルはパウンドへ。懸命にクローズドガードを取るハタンバータルだが、これでは反撃に出ることはできない。
ナムナンバヤルも足を抜くことなく、ガードの中にステイし動きは少なくなる。このまま2分30秒、トップキープ&細かいパンチを落とすナムナンバヤルが手堅くリードを広げた。
最終回、ワンツーの右を当てたナムナンバヤルが前に出て、ハタンバータルが左に回る。深追いしないナムナンバヤルだが、それでも体格差を生かして左ストレートを顔に届かせる。さらにパンチの応酬で右クロスを打たれて腰が落ちたハタンバータルが、右ハイを繰り出すもブロックしたナムナンバヤルは、右フックに右を合わせてラッシュをかける。後方に倒れ込んだハタンバータルはパウンドを連打され、目尻のカット、そして鼻血と流血が激しくなる。ナムナンバヤルはここでも一度、呼吸を整えてから左のパウンドへ。
腕を抱えて防御態勢のハタンバータルに対し、レフェリーはドクターチェックを要請する。ハタンバータルを見てドクターは続行不可能と判断──ナムナンバヤルがTKO勝ちでMGL-1FCライト級のチャンピオンベルトを腰に巻いた。