【Strikeforce】KJ、KO勝ちもレフェリングに問題有り!?
■ライト級/5分3R
KJ・ヌーン(米国)
Def.2R19秒/TKO
ジョージ・グーゲル(米国)
左ローから前に出たKJは、左ストレートを伸ばすが、グーゲルは右を返していく。右ローも鋭いグーゲルは、さらに左ハイを放つも、これはKJが冷静にヘッドスリップでかわす。「来い来い」と手招きをしたグーゲルのミドルに対し、KJが強烈なボディを見舞う。
グーゲルの右ミドルにパンチを合わせたKJは、その後も右クロスをヒットさせる。グーゲルの打撃の軌跡が見えるようになったが、手数は多くないKJがプレッシャーを与え始める。グーゲルのテイクダウン狙い、フライングニーを苦もなくかわしたKJは右から左を打ち込む。
左手を触角代わりにして距離感を掴み、パンチから右ハイを放ったKJ。ラウンド終了間際に接近戦で、グーゲルのショートを完全に防いだKJはスイッチから、ゴングが鳴った後、左でグーゲルをふっ飛ばした。
2R開始直後、KJは思い切り踏み込んで、右から左の打ち返しでグーゲルをキャンバスに這わせる。レフェリーが間に入っていく中、試合をストップするか戸惑っており、グラウンドでダウン状態のグーゲルにヒザを繰り出した。
直後にレフェリーが試合を止め、公式裁定は2R19秒、KO勝ちというもの。勝利者インタビューで、今後ライト級王者ギルバート・メレンデスへ挑戦、もしくはニック・ディアズとの遺恨との決着、どちらを望むかと尋ねられたKJは、ディアズ戦を要求した。
MMA復帰以来、煮え切らないファイトを見せていたKJが、素晴らしいパフォーマンスを見せたが、ゴング後の打撃、反則のヒザ蹴りは不問としたプロモーションの姿勢は批判されてしかり。そして、未熟なレフェリングはファイターを必要以上に危険な状態に陥れることを忘れてはならない。