【NAIZA FC55】TDを奪われてもスクランブル&ヒジでカブトラフマノフが、ハミノフ下し新王者に
<NAIZA FCフェザー級王座決定戦/5分5R>
ヌルベク・カブトラフマノフ(カザフスタスタン)
Def.3R4分27秒by TKO
ムハメド・ハミノフ(ロシア)
サウスポー同士、ハミノフがインローを蹴る。慎重な立ち上がりのなか、カブトラフマノフは左ボディストレート、間合いの測り合いが続く。前に出るハミノフと、ケージの前を回るカブトラフマノフ。そのカブトラフマノフがミドルやボディストレートと腹を攻撃する。ハミノフはダブルレッグでクリーンテイクダウンを奪うと、カブトラフマノフはクローズドガードを取る。
エルボーのハミノフは腹への蹴り上げに頭をつけていく。カブトラフマノフは下から鉄槌を連打し、再びクローズドへ。ニーシールドで立とうとすると、ハミノフはパンチを打つ。カブトラフマノフのレッスルアップからのシングルを潰したハミノフがバックに回りつつRNCを狙う。左腕を喉下に入れるも、カブトラフマノフは手首を掴んで防ぐと、正対してダブルレッグへ。立ち上がってケージにつめたカブトラフマノフが倒してリバーサル。直後に時間となった。
2R、カブトラフマノフのジャブに右を被せて行ったハミノフが、右の蹴りを見せる。左ローを蹴ったカブトラフマノフは一瞬のオーソから、サウスポーに戻すと左ローを再び繰り出す。右インロー、左ローでハミドフの姿勢を乱したカブトラフマノフだが、直後にシングルレッグでテイクダウンを奪われスクランブルでバックを取られる。キムラ・クラッチを切られたカブトラフマノフは、後方に自ら尻もちをついたハミノフに足のフックを許さず、立ち上がる。再度のキムラ・クラッチも正対したハミドフのダブルレッグからアンクルピックで倒されたカブトラフマノフはスイッチも潰され両足を束ねられる。
カブトラフマノフはエルボーを耳の辺りに落とすが、背中をキャンバスにつかされる。バタフライガードから左腕を差してのレッスルアップ狙いを潰されたカブトラフマノフだが、シングルレッグでスタンドに戻るとエルボーを顔面に突き刺し、ボディにヒザを入れる。腹を効かされたか、組みつくように下になったハミノフは最後に大きなポイントを失った。
3R、前足を蹴られるハミノフ、腹をかばう様な構えになっているか。それでもハミノフはシングルからレッグリフトでテイクダウンを奪う。足を束ねられたカブトラフマノフは、ここもケージを背負って座った状態でエルボーを入れる。ボディロックで背中をつかせたハミノフだが、カブトラフマノフが下からエルボーを続ける。バタフライガード&肩をおして立ち上がるとしたカブトラフマノフは潰されても、頭部にヒジを打ちつける。ここからウィザーで立ち上がったカブトラフマノフは、レベルチェンジのハミノフのシングルレッグにもヒジを打ちつける。腰が落ち、動き止まったハミノフを見てレフェリーが試合を止めた──が直後に頭を上げて、不満げな表情をハミノフが生まれる。
カザフスタン人王者の誕生に会場は沸いているが、このストップは早かったか。ともあれ高度なレスリング&スクランブルの攻防が繰り広げられた試合は、ゼロ距離での打撃を有効に使ったカブトラフマノフに凱歌が挙がり、その腰にNAIZAフェザー級のベルトが巻かれ──勝利者インタビューの最後に英語でATTの練習仲間に感謝の言葉を述べていた。