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【TORAO31】組み技戦のリベンジを狙ったニシダ☆ショー、初回にダウンも奪うも江木と痛み分けに

<フライ級/5分2R>
ニシダ☆ショー(日本)
Def.1-0:20-18.19-19.19-19
江木伸成(日本)

8月大会で急遽、グラップリングで対戦した両者。49秒で一本勝ちした江木に対し、MMAでは経験で上回るニシダがリベンジになるか。サウスポーの江木が、まず左ミドルを蹴る。サイドキックも見せた江木は、ミドルから左ハイやローと蹴り主体で立ちの時間を過ごす。圧を掛けたいニシダは内回し蹴りを避けた直後に、自ら右ハイでバランスを崩す。ニシダの立ち上がりから試合は初めてクリンチの攻防になったが、すぐに離れる。今成ロールをかわしたニシダは、ローを蹴って当然のように寝技には付き合わない。

江木はニシダの圧を蹴りで返すなかで、踏み込みに右ストレートを合わされ腰から崩れる。ガードを取った江木に対し、スタンドで待ち受けたニシダは勝負を急ぐことはない。残り1分、江木はミドルやハイを見せるが組みへの展開に持ち込むことなく、最後に蹴りにシングルを合わせたもののテイクダウンに至らず初回を落とした。

2R、鼻血を流す江木はドクターチェック後に、蹴りでバランスを崩して引き込む。ここも立ったままで待つニシダだったが、立ち上がった江木の蹴りが急所に入って試合が中断される。再開後、左ミドルを蹴った江木は右足を掴んでテイクダウン。ニシダのバタフライガードとリストコントロールに、時間を掛けて足を抜きにかかる。

なかなか越えることができなかった江木は、ニシダのスクランブル狙いにボディロックに取る。と、片ヒザをついたニシダの顔面をヒザ蹴りで蹴ろうとしてしまい注意を受ける。立ち上がってボディロックもテイクダウンを奪えなかった江木は、体を入れ替えられケージに詰められる。江木は小手投げらから足関節。体を反転させたニシダに、内ヒールを狙った江木が下から鉄槌を打ち時間となり──ジャッジ1人がニシダにつけたが、マジョリティドローに。ラウンドマストでは真っ当な裁定といえるだろう。


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