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【ONE FN16】ルオトロがアブドゥルカディロフを下してSG世界王座獲得「MMA? まず柔術でベストに」

<ONEサブミッショングラップリング世界ウェルター級(※83.9キロ)王座決定戦/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
Def.3-0
マゴメド・アブドゥルカディロフ(ロシア)

立ちレスでいなすタイが頭を抱える。手探りのスタンドの展開が続き、タイがレベルチェンジを見せる。動じないアブドゥルカディロフはシングルレッグも、タイが足を引き抜いながらまた足を掴ませようと動く。ダブルレッグからバックを伺うタイは、ウィザーのアブドゥルカディロフをボディロックで倒すが、すぐにスタンドに戻られる。

そのまま立ち技の展開が続き、タイが試合を創ろうと動きジャンピンガードで引きこんだ。クローズドの中で正座して、頑強な守りのアブドゥルカディロフがヒザ立ちになる。腰を切ってKガードから、クローズドに戻したタイのハイガードを担いでいくアブドゥルカディロフ。タイは足を取ってサドルに。蹴って逃げたアブドゥルカディロフだが、タイがそのまま上を取る。半身のアブドゥルカディロフに対し、タイはパスの圧力を高め、そのままマウントを奪う。

枕で圧を掛けたタイは、反応せずに忍の一字のアブドゥルカディロフから、ハイマウントへ。腕を取りつつ、自在に動くタイがニーインでアブドゥルカディロフの動きを待つ。ハーフなからアブドゥルカディロフを動かし、背中を見せたところでギロチンをセットする。徹底して防御一辺倒のアブドゥルカディロフにダース――も、腹ばいになって防御される。

こうなるとタイが如何にフィニッシュに結びつけるのか――というタイトル戦は、タイの足関狙いに反応したアブドゥルカディロフからアック、さらにマウントと一方的な状態が続く。残り40秒で三角をセットして、下になったタイミグでを伸ばしにかかる。

アブドゥルカディロフは意地のエスケープからスタンドへ。タイは跳びつきガードを見せ、タイムアップを迎え――文句なしの判定勝ちで初代ONEサブミッショングラップリング世界ウェルター級のベルトを肩に置き、「凄く良い気持ちだ。彼はアニマルで、尊敬している。でもこれがスタート、僕はオールタイムベストを目指して生きてきた。誰が来ても戦う。185ポンドで僕がベスト。ハードな試合をしたい。MMA? そこは弟と話しているけど、まず柔術でベストになり、十分な力をつけてからMMAを戦う」と話した。


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