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【Road FC66】63キロ級T決勝へ、キム・スーチョル「原口選手も全力で戦って成長する機会にしてほしい」

【写真】「男とは――」という感じは一切なく、本当に人として成熟しているように感じられたスーチョルだ(C)MMAPLANET

本日29日(日・現地時間)、韓国はウォンジュのチアック体育館で開催されるRoad FC66で、グローバル63キロトーナメント決勝戦で原口央と対戦するキム・スーチョル。
Text by Manabu Takashima

トーナメント制覇まで、あと1試合となったキム・スーチョル、故郷のファンの熱烈なサポートを前にして、余裕が感じられた彼を公開計量直後にキャッチした。


――あの寒さのなか、市長の長いスピーチ。大変でしたね(笑)。

「あぁ……。自分はウォンジュの人間なので、今日ぐらいの気候では寒いとは感じません(笑)」

――対して原口選手は凄く寒そうで、この時点でスーチョル選手がコンディション的に有利になったのではないかと。

「アハハハハ。ウォンジュは寒いところなので、自分は日本の暖かさはありがたいです」

――お祭りのなかでパブリック計量がありましたが、凄く楽しそうに見えました。

「とにかく全ての人達に感謝しています。応援してくれるウォンジュの人々、大会を創ってくれる方たち。何より、良いコンディションを創ってきてくれた原口選手に感謝しています」

――原口選手はラザハリ・シェイドゥラエフとの準決勝を不戦勝で、ファイナル進出を果たしました。その点について、どのように感じていますか。

「実は準決勝があっても、原口選手が勝ち上がると思っていました。こういう勘は鋭いんですよ。シェイドゥラエフも原口選手も、ベースはレスリングです。そして、原口選手には日本人選手特有のしぶとさがあります。あの忍耐力をもって攻めることができれば、必ず原口選手が上がってくると思っていました」

――ムン・ジェフン戦のように、とにかくやることは決まっていると原口選手は公言しています。

「勝利を欲する熱い気持ちを原口選手は持っています。技術的な部分よりも、精神的な部分でどれだけ勝利を欲しているのか。勝つことへの想いの強さは、本当に大切です。ただし、自分はレスリングとサブミッションを融合させることが誰よりも上手いと思っています。原口選手よりも、その点で上回っているので必ず勝ちます」

――日本でもスーチョル選手が有利だという声が多いです。

「自分が原口選手だったら、それは寂しい想いをしたと思います。ただし、選手は自分が勝つという気持ちがなくて戦うことはできないです。自分も全てを出し切って戦うので、原口選手も全力で戦って成長する機会にしてほしいです」

――明日の試合に集中しているかと思いますが、大晦日に向けて何か考えることはありますか。

「日本のファンの皆さんへの感謝の気持ちを疎かにしているとか、RIZINを軽く見ているとか一切ないですが、今はもう原口選手と戦うために戦闘モードに入っています。この試合のあとのことは、試合を終えてから考えます」

――では、最後に日本のファンに一言お願いします。

「こんな話をしても良いのか分からないですが、正直なところ韓国よりも日本での人気が高いとずっと感じています(笑)。韓国での状態を考えると悲しくなってしまいますが、そうやって日本の皆さんが自分のことを応援してくれることを、とてもありがたく思っています」

■視聴方法(予定)
10月29日(日・日本時間)
午後2時00分~KAKAO TV、AFREECA TV

■メインカード対戦カード

<Road FC グローバル63キロ決勝/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
原口央(日本)

<Road FC グローバル70キロT決勝/5分3R>
ムングントスズ・ナンディンエルデン(モンゴル)
アルトゥル・ソロヴィエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ヤン・ジヨン(韓国)
高橋謙斗(日本)

<無差別級/5分3R>
シム・ゴンオ(韓国)
キム・ミョンファン(韓国)

<Road FC グローバル70キロT補欠戦/5分3R>
ユ・ジェナム(韓国)
ハン・ユンス(韓国)

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